もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活
和泉杏花/さびのぶち
このレビューはネタバレを含みます▼
断罪で始まる離縁ではない。
既に婚姻を結んでいて、正妃に曽祖父にはあった高精霊の加護の兆しのない中、貴族令嬢に夏の精霊の加護が判り、精霊の心に沿って(伴侶は一人)離縁。
令嬢に妃教育が施されている最中の1巻。
※此処からはネタバレしそうなのでご注意を※
曽祖父が加護を受けるまで暮らしていた地域の家へ向かったヒロイン、晩年もよく此処で過ごしたのか、ヒロインと思い出の濃いお家。
離縁の結果に実家からは付き添い人さえなく、離縁前の世話になっていた王宮の世話人達の心配り(掃除、料理、庭仕事のHow to 本)に救われ、実家への復讐(本人のモノローグ)は王族と縁が切れることで済んでるらしい。
後は本人的にはただのスローライフ。
そして、王族を、王都を追われた元王太子。
彼は冬の高精霊の加護で加護内を真冬にしてしまう。故の国の最北に位置する領土を与え
その地の領主にし、陸内へ溶けた水(高栄養)の恩恵を受ける形に納まっていた。
其処はヒロインの曽祖父が昔住んでいた場所で、今はヒロインが住む場所。
花も咲かない極寒の地に普通の種で花を咲かせ、冬の高精霊の加護を受けた廃王太子に温もりを感じさせ、廃王太子は散歩がてら週に数度通うように‥でも冬の加護を受けてるから迷惑(凍らせたくない)かけたくなくて距離を置こうといつも念頭には置いてる。
一方王都は、王都周辺は青々としていても、ヒロインが、用意していた茶葉さえもストック切れ現状に苛むヒロインに離縁を伝えた王子。
と、一応完バレはまでは書きたいけど書けない‥
※ココからは勝手な妄想と感想(¯꒳¯٥)※
きっと曾祖父様の加護、同じ個体かはずっと先でしょうけど‥曾祖父様が大好きで懐いてて、曾祖父母も大好きだったから側にいて、愛する人が出来るのを待ってるのかもしれない。
冬の高精霊の加護を持つ者と、曾祖父様が獲ていた春の高精霊の加護。
どんなに凍てついた冬も春の訪れで雪が溶け水が流れる。
温暖化の現代では春に夏日も記録しますし、氷も溶けます(¯∇¯٥)
この二人がくっつくんだろうけど、次巻では弟が庭の花を見て連れ帰りそうなのが厭だなぁ‥
僅かな時間を数カ月単位でコマ見せしてくれたけど、この二人の空気感、魂の片割れや、番い。
穏やかな時間なんだけど、そういう不変な何かがあって‥欲しい感じです。酔ってる٩(。˃ ᵕ ˂ )و♪