このレビューはネタバレを含みます▼
人外と少年のBLが読みたくなって買いました。
絵がとても綺麗です。
人外と少年との絡みが読みたいならお勧めはしません。狼男は自由に人間の姿になれるので、人外ならではの葛藤だとか背徳感はゼロで、ひたすらに少年を過保護すぎるほどに甘やかして(少年に素材に拘った保湿やら虫除けのクリームをせっせと塗ってる狼男には萎えた)少年は食べてとしつこいし、何回行くなと言われてる場所に行ってんだとイライラするし、狼男がついてきたり助けてくれること前提に抜け出すようになるのが嫌。
森の中では妖精たちや人魚が出てきたり、狼男の家や服装は洋風なのでファンタジーな世界のお話かと思いきや、森の外は昔の日本。違和感凄すぎて異世界なの?なんなの?結局分からず、時間の流れも不自然で「なんで…?」となるのに、はっきり分からないまま、作者さんなりの種明かしして(いや、知りたいところそこじゃない感がすごい)話は終わります。
キャラ設定や絵は素敵なのに、世界観や話の説明描写、キャラの動きがよく分からない惜しい作品でした。