cypさん

絵が綺麗だし。受けも結構かわいいけど。
場面転換が分かりづらくて、気付かないうちに回想入ったり戻ったりして
攻めと受けが最初はどういう関係なのかも分かりづらいし。
脇キャラ多いわりにそいつは誰なのか?誰と誰がどういう関係なのかもよく分からない。
先生が描きたいものが多すぎて詰み込みすぎたと思う。

表紙作は、片思いか、それとも両片思いか、基本は攻めの片思いの切なさ語っています。そこもいいですが、時間や視角の転移が分かり辛いです。突然昔話に入ったり出たり、外見があまり変わりがないですから、いつの話なのかもちょっと整理しなきゃならないし、現在の時間戻った時も、戻ったのかどうかもちょっと迷ったんです。受けの視角に変えるのも最初から明確に説明もしないし、そのせいで途中に視角が変えたのが気付き、またその一話読み返すしかありませんでした。そこは作者だけではなく、それを修正させなかった編集さんもどうかと思います。ですから１★マイナス。

最初は絵目当て読みました。画風は好きですけど、良くも悪くもない絵でしたが、内容を見て感動で止まらないです。心の傷を背負った主人公が相手にどんどん癒されていく話は実によくあるですけど。作者は上手く書けました。航平の切なさが私によく伝わりました。そして、太一の言葉に、あ、もしそう言われたらどんだけうれしいのかって思うほど簡単に感情移入しました。
そして、BL度が薄い。あとがきに見るとそもそも作者自身も自分がBLを書いていることが忘れましたみたいで、でも私としては、航平が太一に恋をしたまでの過程をもっと詳しく描いてくれたらなって思います、別に一冊で無理矢理進展をさせることは必要ないだと思います。この辺は少々物足りませんでした。
この作品はホントに何回も見ても心がすごく温まります。大好きな作品です
続編をすごく楽しみにしています