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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 機動戦士ガンダム 赤い三巨星

    江尻立真/関西リョウジ/矢立肇・富野由悠季

    弛緩した戦場の雰囲気
    2024年11月1日
    地球の統一政府勢力『連邦軍』と、宇宙移民の独立を目指す軍事勢力『ジオン軍』との戦いを描いた、1979年放送の『機動戦士ガンダム』を原題とするコミカライズ作品。
    本作はアーケードゲーム『戦場の絆Ⅱ』及びプラモデルの連動企画である。
    当初、ガンダムエースが特報と銘打ち、威信をかけて打ち出した大型企画であるが、残念ながら大ゴケした後、前者に至ってはサ終を迎えており、結果としてこの作品自体にも暗い影を落とす事になった。
    ファンの間でも知名度が低い。

    作中、小首を傾げる場面が多々見られ、スムーズに読み進める事が難しかった。
    先の連邦本部を奇襲する作戦に於いて、大敗を喫したジオン側残党勢力を連邦側が追撃するというスタンスなのであるが、両者の間に緊迫感が全くない。
    主人公側のチーム『ラルフ隊』も大学生がバンドを組むようなノリで結成されており、原題の硬派な雰囲気とマッチしていないように感じた。
    メカデザインもプラモ企画という事もあってか、立体物をほぼそのままトレースしている場面が多々あり、ロボット作品の肝である戦闘描写の迫力が損なわれてしまっている。
    そもそもプラモ企画なのであれば、ガンプラバトルがテーマの『ビルドファイターズ』で展開すればよかったのではないだろうか?明るい雰囲気のキャラクターも、あちらの世界観であればよくマッチしていただろう。
    『戦場の絆Ⅱ』との関連性は作中になく、無理して企画に絡める必要もなかったように感じた。