かなやさん

絵も漫画も小慣れていて悪くはないのですが、華やかさやきらびやかさが物足りないです。
美しい女性の女性的な描写ばかりになること確定ですが、このまま進んで大丈夫でしょうか。
そのあたりが非常に心配なのですが…。

（2024/6/15追記）
残念ながら、1巻での心配が的中しました。
美容系チートの少女漫画を期待している方に、この作品はおすすめできません。
2巻からお話のメインテーマになるメイクや美容が本番描写されているのですが、そのどれもが徹頭徹尾おそろしく地味なためです。
美しい女性がたくさん登場している設定の回でも、画面全体から芋臭さが漂っています。
天下人や裕福な大名の妻が出ているのに、彼女らの衣装が無地や貧相なデザインばかり。
豪勢なお城の客間なのに、インテリアも襖絵も手が回らなかったのかしょぼい。
あげく女性であるはずのキャラが、女装した男性のようなビジュアルで描かれていて目を疑いました。
肝心のメイクシーンもびっくりするくらい表現にセンスが感じられず、漫画家さんがおしゃれに一切興味が無いこと丸わかりです。
おまけ漫画などの男性キャラは生き生きとお上手に描かれているだけに、対比がえぐいことになっています。
漫画家さんの適性が作品に合っていなくて、かわいそうになってきました。
男性キャラばかりが登場する歴史物だったらマッチしたんだろうなあ…。
次回作ではそういう作品を手がけられることを期待します。

（2025/3/15追加）
3巻からは電子のみで打ち切りのようです。
売れたら連載再開する、と宣伝されていますが、この調子ではもう望み薄なのではないでしょうか。
この先は秀吉の後宮というさらに華やかな世界の話になるので、漫画家さんのお得意なおじさんイケメンは登場しなくなります。
現在のようにヒロインすら衣装チェンジ無しな華やかさとは程遠い絵ではガッカリ感が増すでしょうし、メイクやヘアアレンジを魅力的に描くのが苦手でいらっしゃるので、連載が続いてしまうと大変苦しい思いをなさるのではないでしょうか。
なので、漫画家さんにとってはここで終わって終わって逆によかったのかもしれませんね。
ここまでお疲れ様です、次はご自分の向いている作品でがんばってください。

原作の結末よりもこちらのコミカライズの結末の方がより好みでした。
さわやかですっきりしてますし、なんと言っても完全無欠のハッピーエンド！
文林と小玉にとってこれ以上無い結末だったのではないでしょうか。
完結、本当におめでとうございました！

ADHDでは？というレビューが散見されますが、読んでみたら作者さんは多分ACかなあと思いました。
作者さんの親御さんのような家族を持つ方は高確率でACですが、これがまた作中みたいな感情の不安定やADHDに近い症状が出るんですよね。
ACの方の悩みや対応の仕方がよくわかるお話でした。