真の聖女である私は追放されました。だからこの国はもう終わりです
松もくば/鬱沢色素/ぷきゅのすけ
このレビューはネタバレを含みます▼
かわいらしい絵柄は登場人物のキャラ(性格)には合っていると思うけど…作中でやたら強調される美男美女という形容や料理のエピソードについては説得力不足になってしまっているように感じました。
そもそも自ら申し出て王族に振る舞う野菜嫌い克服のための料理が、野菜を細かく刻んで入れただけの付け合わせも何もないハンバーグだけって…王宮の料理人はそんな初歩レベルのことも試してなかったんでしょうか。
その後出てくる料理もオムライスにそうめん…ヒロインは転生者という設定でもないのに日本の家庭料理レベルのものばかりで、それでものすごく料理上手!と褒めそやされているのには違和感があります。
聖女の力で女神の加護が料理に付与される…という設定ならまだしも、そういうわけでもなく。
食文化が未成熟な世界なのでしょうか。
愛され要素としての料理上手設定なのでしょうが、全てに説得力が足りず…原作からこうみたいですが、せめて絵的にちゃんと美味しそうだったら印象が違ったかも。
7巻まで読みましたが、お話の進みも遅いし、段々とぽわぽわ謙虚な聖女さまが実はすごい!という浅いエピソードの連発がキツくなってきたのでこの辺で離脱かな…3、4巻くらいまでは面白かったです。