ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~
」のレビュー

ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~

尾羊英/中村颯希/ゆき哉

彗月ちゃん幸せになってくれ

ネタバレ
2021年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 実際、朱慧月はどぶネズミと蔑まれるだけのことを雛宮でしてきたのかもしれないけれど、コミックスではこれまでの所業より周囲が彼女を嘲笑し貶めて追い詰めている様子の方が強調されていて、垣間見える生い立ちや劣等感からなんとか救われてほしいと思ってしまいます。
主人公が弛まぬ努力をしてきたことは素晴らしいことですが、病弱である以外強いカードを持って生まれてきたのも事実ですし…雛女である彗月への全方位からの嘲りも、莉莉に対する扱いも、全体的に朱家への当たりがあまりに強く、安易に悪女!断罪!という気持ちにはなれません。
原作を読めばまた違った感想になるかもしれませんが、できれば玲琳と彗月の2人が少しずつわだかまりを解いて行って、友情を育んで行くハッピーエンドになるといいなぁと思ってしまいます。莉莉も幸せになって…。
揚げ芋は正義。バターを教えてあげたい。
玲琳の肉体も美味しいものを食べて鍛錬して健やかになっていくといいなぁ。
いいねしたユーザ16人
レビューをシェアしよう!