しぃさん

途中で放り出したくなるほどつまらないわけでもないけど、次はどうなるんだろうというワクワク感もないまま淡々と読み終わる感じかなぁ。
主人公が酷い目にあったりあまりにも虐げられたりするのが苦手な方、ほんわか溺愛をストレスなく楽しみたい方にはいいと思います。

一点だけすごく気になってしまったのは辺境伯の「妹」という表記。
男しかいない世界の設定で、弟ではなく妹って概念あるんでしょうか？別にそこは「弟」でよかったのでは？
そこからはなんだか、アメロがみんなオネエっぽい感じなのも気になってしまって、これをBLでやる必要あるのかなと世界観に入り込めなくなってしまったのが残念です。
お値段が高かったので、尚更……

設定やおおまかなストーリー展開は特に珍しくないオメガバースもので、行き着く先はなんとなくわかってしまうのですが、それでも、主人公のいじらしさと、心の機微やどうしてそうなったのかを描く作者様の筆力についつい引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。

前半若干強めのいじめや暴力シーンがありますが、主人公の周りのあたたかい人たちの存在が、読んでるこちらにもぬくもりと救いを与えてくれます。
特にカレー屋の店長さん最高です！ハッピーだ😄

この作者様の他の作品も読んでみたくなりました。

立読み分のみ読んでの感想です。

正直番の解消する必要はあったのかな？と思ってしまいました。
運命の番とはいえ相手からは認識されていなかったわけだし、わざわざ番の解消しなくてもただ家出するだけでよかったのではないかなーと。

確かに王太子として不適格な傲慢さはあったのかもしれないけれど、時期王座から下ろされるのはともかく命まで儚くされるほどの罪ではないのではないかと…💦

タイトルが番解消前提なんで解消するのが確定で話が進むなら、せめてもうちょっと命を絶たれても仕方のないぐらいの悪辣な部分を描くか、番を解消しなければ起こる重大な問題があるとかがあって欲しかったです。

主人公も解消していいのか悩んだ的な表現もあったけれど、それにしても罪の重さと罰の大きさがあまりにも離れすぎてるような気がしてモヤモヤしてしまい、購入はしませんでした。
せっかく番の解消方法など面白い設定だったのになんだかもったいないです。

もしかして立読み分の先にもっと納得できるような内容があったのだったらすみません。