かのさん

ちょっと高いなぁと買うのを躊躇していましたが、434ページ（+電子書籍特典が数ページ）という単行本2巻分くらいのボリュームなのでじゅうぶん相応な値段だと思いました。

わかりやすくスッキリスカッとする話というわけではありませんが、普段女性が何かしら感じているモヤッとした気持ちが漫画の中で可視化されていて、日頃なんとなく自分自身が感じていた表現し辛いモヤモヤも、自分の中で少し整理できたような気がします。

ヤンジャンアプリの無料配信で読んでいましたが、面白くて何度も読み返したいので単行本も購入。
1巻の展開にまず驚き、それからの展開も面白くて続きが楽しみで仕方ないです。

直木賞候補として話題になっていたため興味をもちました。

本作の刊行記念に無料配信されている「回転晩餐会」という短編もよかったので、そちらを読んで試してみるのもよいと思います。

身近にありそうな題材で、登場人物たちの心情も伝わってくるため物語に入り込みやすく、どれもハッピーエンドではありませんが、ずどんと引きずる感じがないので読後感は悪くないです。

それぞれ独立した短編ですが、他のお話の登場人物とリンクしているので、頭から順番に読んだあともう一度読み返してみても面白いと思います。
普段あまり小説を読まない方にも読みやすいんじゃないかな。「魔王の帰還」と「花うた」がおすすめ。

ドラマを観たのをきっかけに原作を読んだら面白くって、一気に最新刊まで購入しました。
1～17巻→アンボックス→18巻 の順に読むのがおすすめ。

重たい内容も話あって、しんみり考えたり、やるせなくなったりもしますが、シリアスとコメディのバランスがよいので読後感もいいし、面白いです。