ももさん

オメガバースものは数多く読んできましたがどれとも違う日常に入り込んだオメガバースものです。どうしても設定上ファンタジー要素が強くなってしまうものだと思いますが、オメガバース要素はあれど人を好きになることや自分の性に悩む登場人物達の姿が描かれていて今までで1番身近に感じられたオメガバースでした。
毎月万単位で課金してますが続きが読めなくて辛い‥‥と思う作品に出会ったのは久々です。
いつまでも待つのでどうか終わらないで欲しい‥‥！
(といっても展開的にまだまだ終わらなそうですが)

腰乃先生ならではの表現がたくさん散りばめられていてあっという間に引き込まれ気づいたらコミックス版だけではなく少し先まで読める短話売の方ま買ってしまってしました！
個人的にはスキップ音のリックリックが本当に嬉しそうな静香ちゃんの気持ちが伝わってきて大好きです！

オメガバースの作品は多数読んできましたが1番リアリティのある作品だと思います。番だと気づいて運命的に惹かれ合うのもとても素敵だと思いますが、この作品はきちんと好きになるまでに過程や綺麗事だけではない部分が細かく描かれていて人を好きになるって簡単なことじゃないよな。そうだよな。と改めて思わされました。
続きが待ち遠しく面白すぎて、早く先の展開が知りたくて、逆に読むのが辛いと思ってしまうくらいです。笑

「共感」この一言に尽きると思います。
主人公だけではなく誰にでも物語があってそれは幸せなだけでなくむしろ辛いことの方が多い。でもそれでも日々闘いながらがむしゃらに生きていく「人間くささ」が沢山詰まった作品です。どのキャラクターも魅力的で皆んなのことを応援したくなってしまいます。勝負の世界なのでそう上手くは行かないのですが。

将棋を知らなくても節々に散りばめられている沢山の言葉にきっと共感し涙すると思います。
羽海野先生の言葉選びが本当に好きで沢山助けられたことがあるので是非色んな方に読んで頂きたい作品です。