このレビューはネタバレを含みます▼
リアルタイムでも読んでて改めて読み直しました。昔は実は伊織もイチタカが好きだったという設定がご都合主義に思えたけど、その設定を含めて読み直すとヒロインの伊織もイチタカと同じような逆走ガールだったと思えばこの作品のバックグラウンドがより深く感じられます。ギクシャクした次の日にあっけらかんと普通に接するのもイチタカがしているように家に帰って相当猜疑心に苛まれ、葛藤している描写が描かれてなくとも想像できます。イツキや泉に付き合ってほしくないのに催促してしまう、謝りたいのに無視してしまう、読んだ誰しも思春期に経験したことあるような不器用な強がりは共感できる人も多いからこれだけ発行巻数も多いんでしょう。愛しています。心から。と誰に告白するつもりだったの?きみに。は静止画とは思えないほど気持ちが揺さぶられ、もう帰ってこない自分のノスタルジーも呼び起こされ共感が共鳴し涙が出てきます。