このレビューはネタバレを含みます▼
古き良き時代、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の日本を牽引した大規模メーカーの花形部署をベースとして、様々なケースが具体性を保持したまま展開していく。花街遊びから、政府関連事業の泥臭い現場まで、どの巻をとっても見ていて飽きることがない。「興奮のるつぼに!」ということは一切ない。ただ、「なんとなく読み進める手が止まらない」というタイプの漫画だと、個人的には感じる。1巻読むと、その後の面白さという定性的指標がなんとなくつかめる、悪く言えば代わり映えのないクオリティの、よく言えばドラスティックに乱高下することのない質実剛健さを有している。だから、安心して購入することができる。