かたりさん

試し読みで泣けたので、本編の「三上と里」から順に読みました。
本編ではちょっと三上にキツく当たるあかりですが、そのスピンオフ「あかりと彼」ではあかりに今まで何があって、どんな考えでそんな言動になるのかとても細かく描かれていて、あかりが本当にいじらしく感じます。
高校生と成人男性（特に教師）モノは、抵抗があって普段あまり好みではないですが、この話はどういう心理や過程を経てこういう結末に至ったのかとても丁寧に描かれています。
あかりがとても可愛くて愛おしく感じるし、瑞貴があかりを想うに至る心情の変化も納得できるものでした。
素敵な話をありがとうと作者さんにお礼が言いたいです。

別サイトで「あかりと彼」の方を試し読みして泣けてきて、「三上と里」の方が本編だと知り先にこちらから読むことにしました。
コミックの謳い文句は軽い楽しい感じだったので自分も気楽に読み始めたのですが、こちらの本も途中切なくて胸が痛くなりました。
誰かが誰かを思う気持ちがそれぞれに交錯して、誰もが間違っていないことが辛かった。最後までハラハラしました。
これから「あかりと彼」の方を読みたいと思いますが、本編でのあかりを知った分感情移入してしまいそうです。

作者の方が当事者なだけあって、ノンケと付き合うまでの葛藤などがリアルです。
主役の2人は悩むところでは真剣に悩み、でもたまに笑わせてくれ面白かったです。
一つ注文をつけるとしたら、後輩くんは新卒の設定ではちょっと無理があると思います。せめて中途採用の25歳overだったらまだ言動に説得力がありました。
ですが、全体的に面白く、もっと2人の話が読みたくて某所でメルヘン課長の同人本まで購入しちゃいました。

受の子がかわいいです。でも気持ち的には受の方がグイグイ攻めているかも？
アニキと弟子の関係制度は「？？？」な設定だけど、エロもあって好きです。