このレビューはネタバレを含みます▼
高瀬先生の作品は「公家侍秘録」「江戸の検視官」は拝読しておりましたが(どちらもオススメです!)この作品は寡聞ながら存じ上げず、電子コミック大賞にエントリーされていることから知りました。1巻無料分を読ませて頂き、とてもとても面白かったので、すぐに続刊もカートに入れようとしましたが、見開きの迫力はやはり紙で感じたいと思い本屋で購入してきました(シーモアさんすみません!💦)既刊3巻まで一気読みし、もっと早くこの作品を知っていたかった!と後悔…。
(他の方も仰っていますが)前作品でも思っていたことですが、まず江戸時代の生活・背景等が細やかで着物の描き方や登場人物の描き分け、流石としか言いようがありません。原作小説もちらっと拝読しましたが、舞台を日本史に触れた人なら誰でも知る人物のお家騒動としたことで、江戸時代がより身近に感じられました。
何より主人公・左近が魅力的!色白細身で女性と見紛う程ですが、父の仇を討つために剣を持ち相手に対峙した時の気迫がすごい。普段は昔なじみの女中さんに小言を言われてばかりで、美味しいものに目がない、涼しげな風貌ですがそのギャップにやられました。容姿のせいで衆道ネタがちょこちょこ挟まれていて、B L好きにはたまりません。依頼人・相良との色気ある絡みにはどきどきします。(この相良、家中の剣術流派にも詳しく、左近の必要なら躊躇いなく人を斬る姿勢にも同調し、柔道に嗜んでいる様子から、描かれてないけど実は強いのでは…?と思ったり)
でも左近に思いを寄せる可愛い女性も登場するので、剣客稼業故に妻帯はしないと考えている左近はどうするのかな?と気になります。
4巻の刊行は来春とのことで、大変楽しみにしております!待ち遠しい…
続きを待つ間に、「公家侍秘録」「江戸の検視官」も広まって欲しいので、差し支えなければこちらも是非読んでみてください。