婚約者を奪われた伯爵令嬢、そろそろ好きに生きてみようと思います
矢野りと/桜花舞
このレビューはネタバレを含みます▼
姉ばかり贔屓し世間体を気にする両親、見て見ぬふりの兄、わがままな弟、その中で良い子を演じ孤独を感じているヒロイン。ヒロインの家族への心情、寂しさや不満や自分の正当性などは、とても詳しく語られています。しかし、それ以外は都合の良い展開と曖昧なお話が多かったように感じました。貴族から平民になるには、卒業式でみんなの前で宣言するだけでオッケーなの!?家長による手続きなどはないのでしょうか?弟目線の番外編では、ヒロインが学園で女性視点の改革を行い、後輩から伝説の女神のように尊敬されているとありますが、実際のストーリーがないので説得力を感じませんでした。そんな優秀なヒロインが、王宮の文官になりどんな仕事をしているのか、少しは語ってほしかったです。また、ヒロインの子供たちのセリフが、都合よく言わされているような言い回しで気になりました。つっこみポイントが多々あり、私には合いませんでした。
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