レビュー
今月(5月1日~5月31日)
レビュー数0件
いいねGET0件
シーモア島


投稿レビュー
-
シュールな笑いを誘う料理漫画。2016年10月24日潰れかけの飲食店を蘇らせる凄腕の「再建請負人」北方歳三の活躍を描く作品。
その再建方法とはその店の店主に修行をつけさせることだがその修行がことごとく料理と関係なくて笑える(パチ屋で働かせたり、宿屋で働かせたり、車整備させたり・・・なんか今考えると全部働いてるな・・・)
そんな個性豊かな修行のために「なんでこんなことをしなきゃならんのだ!」といつも店主に言われるが北方はそれに対して「質問は一切受け付けん!」と頑なにその姿勢を崩さない。そして、店主が修行している間に北方が再建に必要な新メニューを作って、それを店主が引き継いで(というか最初から北方がメニューを作ってあげればいいんだが何故かそれをしないのも笑える)店が繁盛するというところまでがパターン。
しかし、この漫画敵の大将と最終的に漫才コンビを組んだり色々と滅茶苦茶。
しかもそれを大まじめにやるもんだからたまらない。
ちなみに、これは『食キング』という漫画の続編なのだが特にそれを読まなくても楽しめるようになっている。私は前作を読んでいないがこの漫画は割と楽しめて読めました。 -
この漫画は素晴らしいです。2016年10月23日氷室レイカが日常に潜む「精神病」や人間の悪意と向き合う作品。
カウンセリングをして回復する過程を描く話もあるが、「精神病」を通じて人間の弱さや狡さなどを描く生々しさもよく描かれている。また、心理学の用語も要所ででてくるが簡潔に説明されているので心理角の入門書としてもちょっとは勉強にもなります。
個人的に、この作品が面白くなるのは4巻からだと思います。
というのも4巻からは最後に様々な名言になぞらえたラストが用意されているから。これは毎回非常に上手く余韻も残ります。漫画としてとても優秀な表現技法だと思います。これだけでもレベルが高い。。。
おススメの回は何巻か忘れましたが確か後半です。インターネットチャットで「アイス・ドール」とまで言われた氷室レイカが急に現れて顔文字を使って自分語りをする回。冷静沈着で笑顔を見せないレイカさん、顔文字使うのかよっていう・・・。いいね
0件 -
今回の金太郎は珍しく、「戸惑う」。2016年10月3日矢島金太郎と言えば破天荒で型破り。いかなる時も諦めないで自分の意見をしっかり持つ不屈のサラリーマン。しかし、今作では前作で莫大な金を儲けた結果働くことに疑問を抱いた金太郎に初めて「戸惑い」の感情が芽生えていることが特徴。
金太郎が世界的な投資家である今作最大の敵ジョー・ロスに招かれたパーティで「どうして自分がここにいるのか?」「これは悪夢なのか」と自問自答するシーンはその金太郎の心境を見事にあらわしている。
金太郎にとって働くということは以前のようにヤマト建設での働くことだった。
しかし、今作でその概念も払しょくし、一回り大きくなった金太郎が見れるまさに原点に立ち返ったうえでまったく新しい様相を見せる「サラリーマン金太郎の成長物語」がここにある。これで全四巻。非常によくまとまっていると思います。いいね
0件 -
ドラマを知らなくても。2016年9月23日大体こんなだろうな~ってのはわかります。
ただ、コミカライズなので展開が巻きで行われています。もっと一人ひとりのキャラクターの掘り下げがあったらもっと良かったと思います。しいて言えばそこをやってくれればおおむねオッケーですが、作品自体は全二巻でうまくまとめられていると思います。
エピソード0は原作・ドラマ版にないオリジナルストーリーとなっています。いいね
0件 -
あのエースをねらえ!の先がけ。2016年9月8日絶対的な才能を持ちながらもメンタル面の弱さから試合を落としてしまうさおりとその才能に自分の存在意義を奪われたと思い込んでいる真琴の姉妹の物語。
当時では珍しく「精神面」をメインに取り入れたスポ根とはちょっと違ったテニス漫画となっておりさおりは「メンタルの弱さの克服」真琴は「劣等感からの脱却」をそれぞれテニスの試合を通じて見事に描いている。
必殺技も出てくる。
それがVカットとローリングフラッシュという技だがどちらも頑張れば再現可能な部類に入る。
テニスの観客席中段にぶっ飛んだり、ボールが分身したり、デビルだか天使だかに変身したり、試合中に後ろから海賊に刺されたりすることは一切ない。そういう意味では「現実的」なテニス漫画に入るのだと思う。