INTO THE ROSE GARDEN ‐運命に選ばれなくても‐【タテヨミ】
GAZEL/Winterbaum/MEG
このレビューはネタバレを含みます▼
衝撃的なはじまりで、現在と過去を複雑に織り合わせながら展開されていく、伯爵と田舎貴族の掛け間違えられた愛憎の行方が、涙なしには読み進められません。
10/20 4子どもまで産んで、まさかのエイロックから誘うのは初めてだったのでしょうか!?雪解けの気配がします。
庭小屋を埋め尽くす水仙も圧巻でした。黄色や白、花の形による花言葉があるようで、どうしてエイロックが水仙を選んだのかがわかりそうです。
そして、同時に水仙のもつ毒も、エイロックが最後に選ぶ死に方を暗示しているようで、怖いです。
エイロックとクロップが互いの一筋縄ではいかないその心理の複雑さを本当のところで理解したときが、別れのときになりそうで、そんな終わり方にならないことを祈ります。
12/7この前半戦の物語が心から離れなくて、あれこれ手を尽くし少し先まで読みました。そして、衝撃を受けました。2人の主人公の悲劇が、まさかのプロローグにすぎなかったとは!本当によくできたストーリー。この物語以上の作品にであったことはありません。感服です。