カラミさん

読みながら、何かの解説マンガを読んでる時の退屈さを感じました。セリフが説明調というか、掛け合いが出来過ぎというか…。全編通して会話が長すぎるのかな…？
そもそもBLである意味ありました？エチがないということじゃなく、元々はノンケの主人公が恋愛的にどう鈴木さんに惹かれたのが全く分からないし、これだったら鈴木さんも他社の所属俳優の大ファンというだけの方が無理がない（ストーリーとして面白いかどうかはわかりませんが）。
グッドルッキングからの作者買いでした。あちらは主人公ふたりの心情がさらされてて、カップルになっていく過程が面白かったんですけどね。作風は同じなのに、全然違った印象でした。

ラブネスト、ラブネスト2から読んでしまったのですが、描かれたのも作中の時間軸もこちらが先なんですよね。正直ラブネストの二人が好きすぎて、ストーリーをそのまま受け止めることが出来ませんでした（本当にごめんなさい）。だってどうしたって穂積さんびいきになってしまうし、こちらの主人公二人のすれちがいもドラマチックさに欠けるんですよー。この作家さん今「エンゲージ」進行中だと思うんですが、そこから飛んできた方たちは、「サヨナラゲーム」から順を追ってお読みになることをオススメします！

序盤からゆるゆると一定のおかしみと少しの切なさの中でストーリーが進んでいくのですが、中盤ちょっと過ぎぐらいですかね、河原に集合のシーン！思わずヘンな声出して笑っちゃいました。不意打ちとはまさにこれ！みんなに体験して欲しいです。

読み手は「副音声」で二人の気持ちが分かってるんだから、そりゃ最初は笑っちゃいましたよ。でも本人たちは大真面目ですから！お互いに、自分は本命にはなりえないんだという切ない思いに、気持ちがキューンと鷲掴みにされちゃいました。

特にBLが大好きって訳ではないので、受けがほぼ女の子な見た目で、致してるシーンも男女のそれと変わらないような作品に出会うと「これまんまTLでもイケるなぁ」と思ってしまうんです(単に好みの問題だと思いますゴメンナサイ)。でもこの作品はBoys ならではのすれ違いや想いが詰まってて、またサブテーマとして毒親のことの描き方もしっかりストーリーに組み込まれてて、本当に秀逸な作品です！キャラも魅力的でメインの二人は可愛すぎだし、カンちゃんとか絶対人生7周目って感じだし、育斗もこれからからんできちゃう？って期待しちゃう～。続きが楽しみ過ぎます！