悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~
白梅ナズナ/まきぶろ/紫真依
このレビューはネタバレを含みます▼
まず作画が素晴らしいと思いました。この手の悪役令嬢ものをかなり見てきたと思いますが、この方ほど「横取りヒロイン」の醜悪っぷりな表現は見た事がない…と、言い切りたいぐらい凄かったです。原作推しとしてはたまらないマリアージュだったと思います。緻密な書き込み、洗練された表現、なのにたまに現れるコミカルなタッチに時々癒されます。(3巻の、アンヘルが同行すると言った時のクリムトの表情が好きです)
そして、私個人の最大の推しポイントとして、クリーチャーや天界の主、創世神が凄かった…!!この手の悪役令嬢モノで、人物のキャラデザは素晴らしいのにバケモノやクリーチャーのデザインが惜しい作品に出会っては「ああ…残念…!」といつも涙していましたが、世界観とマッチした禍々しさで素晴らしかったです。浄化の女神のレンゲ様の父上である創世神が、気持ち悪がられる代表格の蓮の種に見立てられているのが最高です!!原作から確かに浄化の女神はレンゲ様ですし、蓮華は浄化を意味すると描写がありましたが、そこからの創世神が蓮コラモチーフとは…きっと原作者様と作画担当者様の考えが一致したのだと思います。感無量です。恐れ入りました。所々伝承の挿絵も本当に好みです!
今後、ピナや裏切った男性陣がどのように顔をぐしゃぐしゃにさせていくのか、それを見つめるレミリアの表の顔と裏の顔が本当に楽しみです。これからも応援しております。