漫画好きなばたさんさん

小学生の頃から山岸先生の作品のファンです。先生の作品の中で、白眼子が一番好き。世の中の不思議と、教訓、希望、時代の記録、当時の空気感…全てがピタリと的確に表現されています。

白眼子は実在したらしいですが、細かいエピソードは先生の創作かと思います。リアリティがある細かな設定や描写も、さすが。

あの世では時間の軸が一方向ではない話、確かにそんな気がします。

本作は吉原や遊女の物語ではなく、それらはあくまで象徴であり、現実にある事柄や問題を語るためのものだと思います。レビューに現代の吉原なんておかしい系のものが多いけど、的外れに思える…
女でも男でも、結構パワーを貰える作品です。楼主が結構名言屋さんで私のお気に入りキャラです。

この方の描く漫画は面白い。作中人物の思考が細やか。脇役も丁寧に描いてくれるし。どんな展開になるのか楽しみ。今後も応援します！

最終巻まで読みました。色んなテーマが語られている漫画ですね。生死、人間の欲、能力や才能、現代特有の問題、、、何をテーマとして捉えるかは個人により違うでしょう。そして、答えもそれぞれ個人で違う。テーマを詰め込み過ぎている印象と、しっかり消化出来ないまま最終回を迎えてしまった印象は拭えません。あとは個々人で考察して消化するしかないですね。とても面白かったし引き込まれたけど、作者さん達は何を言いたかったんだろうか。最後の方は愛という言葉が連発されていて愛がゲシュタルト崩壊してました。
それと、幅広いテーマを提供しているのに登場人物の年齢層が若年層に偏っていることも、何か、薄っぺらさを感じた理由だと思いました。