このレビューはネタバレを含みます▼
どうか、どうか優里ちゃんが、みんなに救われながら生きていけますように。
考え抜いて考え抜いて、ずっとずっとずっとずっと考えて、ようやくこの作品が理解できました。理解というか、自分の中に落とし込むことができました。青野くんと優里ちゃんが一緒に過ごして欲しいって心から苦しくて悩んでいたけど、青野くんが死んじゃった時点でこの結末が正解だったんだと思います。自語りで恥ずかしいのですが、かなり、私は多分、青野くんと似た感覚の持ち主です。ほとんど同じと言っても過言じゃないくらい。そのせいで1回目読み終えた時は喰らいすぎてしまって吐き気がしました。でも自分に投影して考え抜いた結果、「人に寄り添うのが1番やめたいなぁ」でした。人と居ると寄り添ってしまう。人と居ながら本音を話せるように、というのは相当難しい話になってしまうんだと思います。多分、青野くんは優里ちゃんだけは愛を教えてくれた存在で特別だったから、本音を話せる相手だった(実際ラストがそうだった)けど、青野くんが生きていれば本音で話し合って愛し合って一緒にいられたんでしょうね。ほら、青野くんが死んでる時点で、優里ちゃんと一緒にいる限りは優里ちゃんの「一緒にいてほしい」という傷に寄り添っていることになる。だから、離れるしかないんですね。やっと分かった。青野くんも離れたくなかったんだ。優里ちゃんを心から愛していて、だけど居られないから、自分を大切にできるようになったから、「ごめんね」なんですね。「ごめんね」と「ありがとう」は愛ですね。すごく納得できた。
優里ちゃんの傷(願い)はこれで叶わなかったわけですが、これは願いを叶えるお話じゃなくて、自己犠牲で他人軸だった2人が自分軸で生きれるようになるお話だから、この願いはお話的に叶わなくて良かった。優里ちゃんも後追いをしない・泣いて泣いてお腹が空いて蕎麦を食べて生きようとする、自分軸になれている。2人とも自分を大切に生きれるようになったんですね。良かった。物語の真髄は叶えられてたんですね。
やっぱり「2人が一緒にいる」という願いは叶えてほしいと思ってしまうけど、これを描いてくださった作者さんの問いと答えがこれならこれで良いんですよね。
本当に大好きな作品です。ありがとう。本当にありがとうございます。