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今月(9月1日~9月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 灯台守とかもめの子

    吾妻香夜

    完結してないのに超長文感想を書きたくなる
    ネタバレ
    2026年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻まで読んでの感想です。ルネとエヴァンの関係に思いをはせればはせるほど切なくてずっと余韻から降りて来られません。
    迷っている方は、とりあえず2巻まで読んだ方がいいです。1巻はルネの成長とエヴァンとのやりとりがとってもコミカルでかわいいし、2巻はとても多幸感があって「ああ、恋って楽しい、素晴らしいものだな」という感じが味わえますよ(沼に引きずり込む)

    そして3巻…(嗚咽)
    何度も読み直して、少しずつ理解が深まって、点と点がつながるたびに「うわ…これってこういうことか~泣」という切なさに駆られます。以下、特にえぐられた箇所への言及ですのでネタバレにご注意ください。

    2巻を読んだとき、幼いうちに父親を失い一人で灯台守をついだエヴァンの境遇にルネが涙しながら「そのころのエヴァンを支えてくれた人は誰かいたのか」ということを考えているシーンがとても好きだったのですが、3巻でその誰かががちゃんといてくれて、夜に会いに来てくれたりしたことがわかりました。回収の見事さに唸るとともに、その人がずーーーっとエヴァンを慰め守ろうと心を砕いてくれていたことに気づいて号泣しました。あまりにも一貫している…

    1巻でエヴァンがかもめの子を「ルネ」と名付けた時のきっかけ…というか、これがあったからルネと名付けたんだろうな…という点もわかりました。それからどんどんかもめの子が「ルネ」になっていって、エヴァンはどんな気持ちだったんでしょう。読み返せば1巻から「ルネ」の言動に重なるところがあるたび、ちゃんとそのコマではエヴァンが固まったりしていて、「ここでもルネを思い出してたんだろうな…」と気づかされます。2巻でエヴァンが「ずっと愛してた」と慟哭するシーンがありますが、2巻までではやや唐突に感じたところも3巻読後は全く違う印象になります。

    その上で、かもめの子のルネと過去のルネの表情の違いも味わえます。かもめの方は天真爛漫で底抜けの明るさがありますが、過去の方は現実に沿った割り切れなさを抱えた表情をしているんです。同じ顔なのに、重ねた背景の違いを感じさせて、先生、本当に絵がうまい…と思いました。

    4巻が本当に待ち遠しいです。ルネくんは真正の光の攻めだと思っているので、ハッピーエンドを信じて待ちます。そしていっぱい甘やかしあってほしい…先生、お願いします~泣
  • 魔術師は野獣な貴公子に溺れる

    小中大豆/榊空也

    かわいくて誠実なストーリー
    ネタバレ
    2026年7月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ネロもミケーレもとても好感が持てるキャラクターで、ストーリーも面白くてとても好みでした。
    ネロはすごく良心的な人で、根暗として扱われますが、むしろいわゆる光の受けなのだと思います。彼が持ち前の誠実さでミケーレのために奔走し、ミケーレのために怒ったりするところも良かったです。ミケーレも博愛主義がすぎる人ですが、徹頭徹尾憎めない人で、かつ性的な描写にも色気がありました。
    二人がシュガーボンボンを巡って楽しそうにやりとりするところも特別な味が出ていました。シヴァ神もユニークで良かったです、でかい犬とかシンプルにうらやましい。
    何度も読み返せる好きなお話でした。とても満足です。
  • てだれもんら

    中野シズカ

    伏線回収が待ちきれない
    ネタバレ
    2026年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 推し作家さまが推してたので、完結してから読もう…と思い2巻まで積んでいたのですが、うっかり読んでしまい見事に沼落ち。すぐに3巻を買い足し、4巻を全裸待機しています。ああ、待ちきれない…

    明の謎は少しずつ明かされていきますが、3巻で彼の謎の核心がようやく見えてきた感じがします。
    その核心にはトオルがいて、だからこそ読者はもどかしい。謎を隠すがゆえに距離は空いたままで、しかし隠すのはトオルとの関係を保ちたいがゆえでもある。そしてトオルはもっと近しくなりたいと思っている。この二者のすれ違いが読者(と中村くん)には大変もどかしく映ります。
    その互いへの距離感の意識は、二巻冒頭と三巻ラストの後ろから……の違いにも表れているようです。トオルは近くなりたいけどなれないいじましさ、明は自らのエゴも認めたうえで彼を守りたいと思っているような包容。あ、やばい頭に血がのぼる。
    前後の構成が似ているからこそ、二者の違いが映えますね…。

    お仕事の話や、食べ物の話、そして和風ファンタジーとしても読み応えがありますよね。男男間の関係性を楽しめる漫画としてレベルが高いと思います。BL好きのリア友を探すためにこの漫画を推すことで"匂わせ"できそうです。

    ああ、トオルの思いが報われてほしいし、明もなんでも背負いすぎないでほしい。2人がずっと一緒にいられますように。
  • おまえの吐息を奪っていった【電子限定描き下ろし付き】

    早寝電灯

    エロで幽霊退散!な話かと思いきや
    ネタバレ
    2026年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ●BLで幽霊といえばアホエロじゃないですか(偏ったBL遍歴)。この話も「幽霊がいる?じゃー幽霊の苦手なエロいことして追い払お♡」みたいな話かと一瞬思ったんですね。違いました。思考回路がアレで大変申し訳ございませんでした
    ●でもよく考えればこのお話だって「幽霊の存在が気になって一人でできない…」と悩む受けがいるわけで、攻めはそこにつけこむわけです。これって完全にアホエロの流れでは?なのに結果的にアホエロになってない!それどころかなんか深い話になってる!そう、それが早寝先生パワーです。描き方次第でアホエロにもなり得たのに、なんで早寝先生が描くとこう深みがでるのでしょうか。
    ●幽霊を「退治するもの」と見ず、「あの人たち」と見なす受け。この世とはズレた軸で動くために度々滞留してしまう幽霊。幽霊が「見える」共通点を失ったことによる攻めの心の変化。幽霊を「嫌なもの」と捉える攻めへの受けの配慮。幽霊の存在そのものの周辺にある事象が描かれてるから、物語として奥行きがあるのかなと思います。さらに「幽霊」というモチーフに別の何かを投影したり思いを馳せたりもできそうで、読者に色々考えさせるのではないでしょうか。
    ●攻めが結構むっつりで煩悩まみれで面白かったです。1年同棲してたのにそのむっつりどこに隠してたんや?受けもすぐに攻めにハマってしまい…あれ……やっぱりアホエロでは?(違います)最中に幽霊を目で追ってしまう受けに「俺のことを見てほしい」と思うシーンがとても良かったです。2人にとってエッは幽霊退散の手段…などではなく、生の実感を得るための営みだったわけですね。やあ、あっぱれ。
    ●(というか、早寝先生のアホエロもちょっと読みたくなってきた)短いスパンで唯一無二の話を作り続ける早寝先生。これからも応援しています♡
  • まだ捨てられないでいる

    戸ヶ谷新

    この先生の作品は安心して読めると直感
    ネタバレ
    2026年4月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 親友でいたい、でも恋人になりたい、でも…という葛藤が丁寧に描かれた、心を掴まれる作品でした。
    無自覚ワンコ既婚者という罪な響き…!!
    浮気や不倫ものではないので安心してお読みください!!全ては離婚後に始まります
    しかし、とても切なかった…良かった…

    既婚者だからもう絶対に諦めないと、と思ってたのに、カミングアウトして、少しずつ元既婚者の方も意識し出してきて…という過程のドキドキ感がすごかったです。ほんとにどうして見ないでいられたんですか、こんなにかわいいのに…!!(歯ぎしり)
    でもそうだよね、その人の性的指向なんてわからないもの。友達関係に恋愛が足されるのもとても素敵だったと思います!!

    あとゲイとバイの主人公だけでなく、アロマンティックに言及があったのも、カミングアウトのシーンやちょっとしたキャラの言動からも作者さんの信念が見え、安心して読める方だとすぐにピンと来ました。
    描き下ろしの方で同性婚へのメッセージがあったのも良かったです。こういうことをちゃんと描いてくださる先生がいることが、とても嬉しいです。ほんま早く陸さん楓さんは結婚してください。というかいい加減同性婚できるようにしろ政府??️?️

    先生がプロフィールで攻め受けがどちらかを明らかにしているのを見るたびにドキドキします。
    続きを熱望いたします。お願いします!!!
  • 目眩はまどいのつがい

    早寝電灯

    オメガとアルファへのエンパシー
    ネタバレ
    2025年3月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まごうことなき早寝先生のオメガバでした。先生、全てのパターンのオメガバを描くご予定はありませんか…?!!(マジ)●オメガバの世界をエンパシーを持って深く想像し、描かれた作品だと思います。社会的なオメガの生きづらさも、アルファの苦悩も。オメガバという歪みのある世界観だからこそ、早寝先生の紡ぐ誠実な物語が一層やさしく光っている気がします。大好きな『52ヘルツの共振』も光の物語でした。ジェンダーの不平等がこれほど根深い世界において、対等を追求したこの作品はやっぱりとても意義深い。オメガバの世界をまた一つ広げた作品なのではと思います。●かなり本能の引き合いが強い2人だからこそ、慎重に仲を深め、お互いの痛みをケアし一つずつ信頼を積み上げる、その過程が大事にされていました。今後長く長く航路を共にするであろう関係を築けたのは、やっぱりこの過程があってこそだと思いますし、非常に説得力がありました。●和巳さんの古本屋とバーの仕事模様はもっと見たかったなあ…。しかし、オメガバだとアルファって社会的ステータス高くてシゴデキな設定があまりに普及してるけど、先生の作品はアルファが仕事にギンギラしてないとこも好きです。作品に描かれたことも大事ですが、敢えて描かなかった沢山の細かい物事が(内容は推し量ることしかできませんが)この作品をとても素敵にしている気がします。●巻末の裏の女性は…そういうことですよね?私はオメガバでモブオメガが自失して身を滅ぼす展開を受け付けられないので、ほっとしました!
    ●ハイペースで毎度奥深いお話を作られる早寝先生マジリスペクトです。どんなお話も買うので、先生の自由に、創造を続けてくださると嬉しいです!
  • おねがいヒーロー涙をみせて【電子限定描き下ろし付き】

    早寝電灯

    ヒーローとはなにか
    ネタバレ
    2025年3月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 発売直後に読んで、ストーリーを忘れた頃にまた読もうと思っていましたが、新刊発売に伴って再読しました。(年上攻め大好きなので新刊も楽しみにしています!!)●早寝先生のお話には無二の温度感があります。安心し、信頼し、尊重し合う関係がもつ温かさ。どこか現実世界の問題に繋がる窓を有する物語。先生の眼差しをずっと見ていたいと、再読を経て改めて思いました。●さて、タイトルの味わいよ…。ユキがきっかけでピアノ→柔道に転向し、再びピアノに戻ったシノ。この変遷が、二人の関係やヒーロー像の変化を示唆しているように思えました。いじめっ子を成敗したユキから始まるわけだけど、そのユキは気持ちいっぱいに泣いたり怒ったりするシノにずっと慰められてきたし、シノは大きくなってもその性向が変わらない。「涙」が弱さの象徴としてまったく使われてない。だからこそのタイトルなのかなと。苦しみや葛藤をはらみ、二人が別離する可能性があった過去を、最後にピアノがやさしく掬って、タイトルを回収する、という流れが絶妙です。ヒーローという偶像を共有しあい、溶かし、また二人で分かち合うという愛。うぅ、涙が…。●ユキが植物好きというのも物語に通底したユニークさを感じます。紐の細道という発想もめっちゃ面白いし、ユキが植物の勉強を目指したおかげで二人は同じ大学に行けたわけだし。そして何より幼い頃ユキがシノを救った方法も植物なんだよね。ここに早寝先生の植物というモチーフへのこだわりみたいなのを感じるんです。私も植物好きなのでこの使い方はうれしかったです。●私は再会ものが好きなので別離も再会を前提とすれば当然好きなのですが、この話は本当に二人離れなくて良かったねと思いました。関係を醸成するという微妙な変遷の描写に挑戦された早寝先生にあっぱれとお伝えしたいです。
  • 惚れ薬つくりたい同好会【コミックシーモア限定特典付き】

    ドンドン

    かわいいいいい
    ネタバレ
    2024年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いや〜めちゃめちゃ可愛かったです。
    甘い!可愛い!面白い!そんなお話を求めてる方はぜひ。画面の中に先生の遊び心が散りばめられてて隅々まで拡大しまくりました。地獄のピーヒャラとか、春名くんの入部希望書の内容とか、得体のしれないサークルがわんさかあるところとか、いちいちツボでした(笑)大好き(笑)授業シーンの学生の机にペットボトルのようなものがちょこちょこおいてあって、何これ?と思ったらパーティー帽子という、(何を言ってるかわからないと思うが本当にそうなんです)、本当に世界観が宇宙的でクセになります。
    あとドンドン先生の絵がとっても好きですね〜恋をしてる表情が甘くて優しく、こちらもキュンとします。特に唇の描写が好きーーーむにっとしてて、やわらかそうで…。やわらかさと、ロマンチックさと、拡大しないと見えないほどちまちまちまちま描かれた数多のネタたち、そんな先生の漫画はずっと飽きずに見ていられそうです。
    いやー本当に好き。これからもラブコメを沢山描いて頂きたい…!作家買いする先生になりそうです。
  • カラオケ行こ!

    和山やま

    只者ではない…中学生
    ネタバレ
    2024年5月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 反社と中学生〜?ということで最初は恐る恐る読み始めたのですが、紅を歌うために画面の真ん前で構えてる狂児(かわいい)をよそに聡実くんがストローをちゅーと吸ってるところで「この中学生…タダモンではない」と一気に引き込まれました。その後も勝手にチャーハン頼むわ辛辣に批評するわで笑っちゃいました。狂児もなかなかどうして魅力的で、パフェのクリームを多めで注文したり聡実くんに言われたい放題だったりと、ちょっと怖いけどユーモラスな人物として描かれていきます。
    この二人の関係性がいいんですよね。煙草の匂いをつけないよう気を使ったり、宇宙人(文字通りではない)から聡実くんを守ったり、血しぶきからかばったり…最後の合唱コンクールよりも狂児のために変声期前の最後のソプラノを捧げたところなんか、もうオタクが大好きなやつじゃん…と脱帽。そして卒業文集と名刺の回収を経て(ここら辺りでもう目が点になっている)、刺青へ…宇宙猫顔回避不可能でした。え〜?!なぜ?!なんでなの?!
    とにかくファミレス行こ。の続きが楽しみです。どんな言葉でも形容し難いこのとても興味深い関係、目が離せません。