このレビューはネタバレを含みます▼
ハピエン厨の私はメリバを今まで避けてまくってBL作品を楽しんできました。でも先生の絵柄の素敵さと試し読みでどうしても惹かれてしまい、購入させていただきました!(一応この作品はバドエンではないかなと思い、メリバとしてます)
読んだ率直な感想としては、"辛い"です笑。でもこの2人に出会えて良かったと本当に思います。
パラサイトである禄斗には七海と恋人の記憶や彼と一緒の思い出しかない、だからそれだけが彼の人生だなんて...尊いけれどとても胸が苦しいです。そして、彼は人間として死ぬことはできなかったんですね。そこもたいへん辛いところです。
ラストシーンに関しての解釈は個人的に2つあります。
1つ目は、最後のブランコに乗ってる少年は七海ではないが、目の前に現れた少年は禄斗の記憶を持ったパラサイトであるというものです。ブランコの少年は6の情報源である七海の元カレの雰囲気に似ている気もしますが別人ではないかと思います(他の方も仰ってますが)。人間として死ぬことができなかった6は、また心の弱っている誰かの記憶を読み取って大切な人に化けて生きていくんでしょう。
2つ目は、2人が生まれ変わったという説です。私の願望も含まれている考察にはなります^_^あの公園のシーンは彼らが亡くなって何年か経った後で、また人間とパラサイトとして出会ったみたいな。彼らがお互いに2人で過ごした記憶が残っていたら良いなぁなんて思っていました。七海が亡くなっているのが見つかったのが午前5時ごろであり、ブランコに乗っている少年のいる公園の時計は4時50分を示していることが少し気になるところではありますが...
まだまだ考えようがありそうです。
気持ちが処理できない部分が色々とありますが、初めてのメリバ作品がこちらで良かったです^_^