このレビューはネタバレを含みます▼
クーベルチュールは、彼女以降に誕生した者たちより“劣る”。後続の者たちは彼女を嘲けり自分たちの優位を讃える。でも、読んでいるとワクワクする、彼女のある種の未知数に。彼女は欠陥品もしくはプロトタイプだけれど、実は変化の種をずっと暖めて、変身するときへ向けてチョコレートを食べている。
一巻で既にいろんな登場人物の思惑が錯綜していますが、誰に感情移入するでもなく、映画を見るように、すぐそばにあるのに手が届かないガラスの向こうの世界を眺めているような、そんな読書体験ができると思います。