このレビューはネタバレを含みます▼
人との関わりの中で些細な出来事を通して惹かれたり逆に「あれ?」という違和感を感じたりしながら次第に人間関係が少しずつ積み上がっていく描写が丁寧で、どうしてこの2人が惹かれ合ったのかという説得力がある。だからこそラブシーンも感慨深く、心を打つ。よく来るというお店に連れて来てもらい冷えたポテトが出て来て違和感を覚えた後の、熱々の美味しいポテトで一緒に価値観を共有出来る安堵感など、一つ一つの出来事を通した心理描写がリアルで本当にうまい。レンが香坂さんの前で口が滑って鍵谷さんを見下す発言をしてしまったことに対する反応は後で読めるのだろうか。