このレビューはネタバレを含みます▼
BLというジャンルを問わず、ここ数年読んだ中で、最も心に残る作品でした。読後、切なく、澄んだような余韻が残っています。
「真弓」もあわせて、死が間近に迫る中、それぞれが、愛に対してどう向き合うか、美しく描かれていたと思います。言葉は少ないけれど、余白や眼差しから、感情が静かに伝わってくるようです。
全体的にシリアスに進みますが、絵のタッチが軽く、くすっと笑える場面もあり、重たくは感じられませんでした。
海軍のあれこれも織り込まれて、そちらも大変興味深かったです。
一つの愛の物語として、素晴らしい作品でした。