このレビューはネタバレを含みます▼
最初から渋谷事変の辺りまでは呪術廻戦の名の通りドロドロとしていて呪霊や呪術というコンセプトも活かしつつキャラクターもそれぞれに見せ場や役割などがあり、バランスよく登場しながら活躍していてひとつひとつの場面に納得感も得られて違和感なく楽しめた。
死滅回遊のあたりで急にルールや縛りが全面に出てきて推理小説の謎解きか、冨樫漫画の頭脳バトルでも始まるのかといった雰囲気に変わっていった印象。
正直自分はこの辺りで置いていかれた感がある。
恥ずかしながら頭が良くないので。
それでも続けて読んできたし展開自体は気になるしで大まかな流れを追うような形でこれまで読み進めてきた。
はっきり言って行間を読ませるような表現の多様された回想や、キャラクターの心情を表すシーンの読み手の理解力読解力に任せた描き方については共感も理解もあまりできなかった。
恥ずかしながら頭が良くないので。
新宿決戦に関しても相変わらず説明の多様に多少辟易してきてバトルを見ているのか小説でも読んでいるのか何とも表現し難い読みにくさを感じつつ、キャラクターの動きを何となく追いかける読み方しかできていない。
知り合いの子供が出てるから一応見に行った映画のような、めちゃくちゃ楽しくもないけどストーリーは理解しようかなといった感覚に近い。
とはいえ高羽と羂索が漫才を始めたところは心の底から(これ何の漫画読んでんの?)といった感情から目を背けて読み終わる作業に苦労した。
これからも惰性で読み進め新刊が出ては購入し、深く理解も出来ないまま何となくでストーリーを浅く眺めて最終巻まで到達する自分が容易に想像できて悲しくなる。
そんな作品です。