このレビューはネタバレを含みます▼
まず、ただのスカッとものではなく、じわりと感動する要素が散りばめられていて、グッときました。
「僕」とだけ名乗る不思議な子供。ただの復讐を執行する不思議な存在ではなく、亡くなった子供(晴くん)が生前から遊んでいた幽霊、もしくは不思議な存在(妖怪やなにか)なのかな…と。
子供の姿をしているけれど超常的な存在で、でも子供のような遊び心もあって、正義感の強い優しい晴くんが遊んでくれたのが嬉しかったんじゃないかな…。
晴くんが亡くなったキッカケが、お母さんが不器用ながら刺繍したハンカチだというのも…。本当にいい子だったんでしょうね。
何気に細かい演出だと思ったのは、保育士が夢中になっていたホスト(Rui)にあの不思議なこと同じ特徴的なホクロがあったところです。そこであのホストは不思議な少年が擬態(変身)していた姿だとわかります。後々登場した本物のホストにはホクロはありません。夢中になっているホストのはずなのにホクロの違いにも気づかない、保育士はホストを本当の意味で好きではなく、ただ虚栄に「溺れていた」というだけでしょう。保育士の中身の無さの描写として秀逸だなと思いました。
何気に、ホスト業とその客という関係性の歪さも見えます。ただ一つ難点だったのは、保育士の容姿を醜く(ブサ●ク)に描いたことです。悪人は容姿が悪い…漫画の記号的にはわかりやすいですが、現代社会においてルッキズムの観点からいかがなものかなと思いました。いいお話ですが、いい人間は良い容姿で、そうでない人間は悪人という構図に見えてしまうのがノイズになったので、そこで星をひとつ減らそうか悩みました(ですが全体がとても良い構成だったので、5のままにします)
この少年がとても好みなので、もし今後も子供や弱い立場の人が理不尽な目に遭うエピソードがあったら、同じキャラクター(この少年)で是非シリーズ化してほしいです。