romance2さんがつけた評価
感動した。わかっている結末でも持ってかれた。
彼の自制がもどかしい。しかし、その時点ではヒロインの...(続きを見る)
感動した。わかっている結末でも持ってかれた。
彼の自制がもどかしい。しかし、その時点ではヒロインの幸せを考えるのもあり得る流れ。お話制作の為のご都合臭さは感じない。彼は早くから血の繋がらない人に育てられ、他人への気遣い、親を失くした子ども達の事が誰よりもわかるのだ。
そして子ども達の動き、クライマックスで胸が締め付けられてどうしようもなかった。
私は昭和の頃から金銭のみサポートを海外の子どもにしているが、子ども一人でも継続には途中で困難があることが多い。このストーリーはルビーさん7人の養子、物凄い。そして、彼もまるでその跡を継いでいるかのように生きてる。
訳あってそこに暮らす皆が、特別な繋がりによって広がる人間関係に、胸が一杯になる。
大人になったルビーさんの子ども達が、その絆によって見せる終盤のチームプレーには、人は一人ではないぞと言っているようで、そこも心がポカポカしてくる。
ヒロインのしっかりキャラも素晴らしい。画廊経営していた、という経歴の設定がストーリーのボディブローか、行動力抜群。それに情に厚いから騙された位、お人好し。
ただひとつ、女の子の絵(ウェンディ、11歳)の絵が少し年齢を感じられなかった。アジアと違って大人びて見えることが多いのは承知しているが、中途半端におとなこどもしていた。顔、身体のプロポーションが合わない。カジュアルな服装は置いても町中で少しおしゃれ、というときのスタイルは、もっと視覚効果を出して欲しかった。特に、すごくかわいいよと言われたときなのに服装が合っていない。またシャンニの子ども時代の絵にも同様、今一つ、子ども感の足りない絵、という中途半端な印象が残る。小さい子と男の子は自然な感じなのに。
邦題はよくわかる。日本の言葉の「コブ付き」と中身変わりない。ただ、遠くへ飛ばないように、羽の一部を切る飼い鳥をイメージすると、「折れた」とする以外に何かしら言葉を持ってきようがあったような気もする。子ども達を沢山背負った恋人、では詩ごころが無さすぎるが。
原題の方は、彼視点に立ってピッタリなのだが・・・。(閉じる)
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