anyan6さんがつけた評価
男性恐怖症と化しているアンナを自分に振り向かせることは無理だと、ジャックは諦めていた。というよりも、...(続きを見る)
男性恐怖症と化しているアンナを自分に振り向かせることは無理だと、ジャックは諦めていた。というよりも、振り向かせるために努力することを億劫がっていたというほうが正しいかもしれない。言い寄ってくる女性が列をなしているから、欲しいと強い願望を持ったことなどなかったのだろう。そういう自己を棚上げしての展開に、身震いするほどアンナに同情した。恋するアンナにとって降って湧いたような好展開を利用した事には衝撃だけれど頷ける。しかも、嘘を重ねることで もたらされる展開に、喜びと苦悩が交差する日々に読み手も辛くなってくる。引き込まれるのだ。分かっているはずのハピエンは忘れ去られて読み続けるストーリーに哀れを催す。ジャックは戻ってきてくれるの?と。よくある記憶喪失物の男女逆転の物語はかなり辛いものでした。(閉じる)
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