202p。
6話からなる短編集。
3、4、5話目が各々 前、中、後編で
ひとつのストーリー。
全部で4つのストーリーで構成。
→〔1・2・(3.4.5)・6〕
表紙と作品紹介文でおもしろそうだったのですが、確かに心に引っ掛か
る部分は多分にあるのです。
全ストーリー。
でも、表紙のキャラクターが登場する3、4、5話目の夫の浮気で…のお話が、スッと入って来なかった。
私の理解力の問題かも知れないのですが、話しの流れとして主人公の頭の中での世界をストーリーにしている(と、読めた)ので、現実とそことの境目が分かりづらかったから、だと思います。
1話目の親の再婚で姉ができた双子の兄弟のお話も良かった。
2話目の女の子が可愛くありたいと努力して、それを見てくれてる人がいて…というお話も好きでした。
6話目の帽子屋と年配の婦人のお話も、「実は…」という展開で良かったです。
思うに、作者さんの味として人と人の微妙な関係性の機微を描くのが上手いのだろうなぁ、と伝わっては 来る。
(他作品も立読みしてそう感じた)
作風に興味はあるので、機会あればまた読みたい作家さんです。
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