死の匂いがすると言うファンタジーな内容を、作家さんの筆力でリアリティーを持たせながら違和感なく物語が展開します。死の匂いとは、その人の持つ絶望の別の形の表出でもあります。絶望とあきらめに囲まれている2人ですが、やっぱり希望を持ってしまうこと
を止められない。そこに現れる悪魔のような栗原と言う男。どうなる、どうする、とハラハラしながら読み進めました。最後まで息をつかせない。そしてエチシーンは、年下攻めの魅力を最大限に発揮した、わがまま系の感じがすごくよかったです。BLとしても物語としても楽しめる作品です。
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