同僚への失恋で傷心だった男が類稀なる癒やしオーラを持つ課長に慰められ愛しく思うようになっていくお話。
人をダメにするクッションのような包容力と癒やしを持つ課長。着眼点と言葉選びが本当に上手だなと感心しました。あのクッションの心地良さを知っ
ている人ならその表現だけで全てを理解できると思います。優しいオーラと笑顔、前向きなセリフ、一息つける甘いお菓子を配るなど、人としての思いやりに溢れる対応は年上らしい気遣いを感じさせます。
ただ、予想以上に課長が天然で恋に鈍感だったので、途中はどうなるのか心配しました。須田と付き合っているのに平気でお見合いしたりと、恋に対しては世間的に正しいとされるレールの上を自分も歩むのだろうと漠然と思っているのがまさにノンケっぽく、余計に須田を傷つけていたことが読んでいて切なかったです。
最終的には須田の気持ちに寄り添い、自らの意思で須田の側にいることを選び、論理的にプレゼンするくらい真剣に考えてくれたので良かったなと思いました。課長は40過ぎには思えないくらいウブなので、もう少しえちのシーンでトロトロに変貌する様が見たかったです。
何だかんだ真面目な二人のその後がどうなったのか、機会があったらぜひ続きを描いてほしいです。
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