ただ近親そうかん(血縁)を求めてくると、「ん?」とはなる。クローンのお話。主人公(受けびっち)の実兄(母違いの血縁)が事故死する。遺伝子や細胞的には兄と同じ肉体を持ち、中身も兄の記憶をコピーした存在。クローン兄の記憶欠損があるのを良いことに
、弟は肉体/関係を持ちかける。で、いろいろあってクローンとくっつく。のですが、肉体的には近親そうかんだけど、精神的にはほぼ他人だから近親そうかんではない?どっち?となる。BLだからBLにする必要があったのでしょうが、クローン兄と肉体/関係を結んだり恋愛的にくっつかない方が物語的には深みが出たのではないかな〜と思う。しかし、そうするとBLではなくなるし、他のレビューにもあるようにBL色は薄いので、BL以外を楽しむ為に読んだら面白いです。私は面白かった。セッ久場面は、作者さん描きたくなさそうだな〜というのが透けて見える描写だったので、今度はBLではなく青年誌(モーニングとからへん)でお目にかかりたい作家さんですね。受けびっちな設定やBL要素は匂わせるだけにして、BL以外の漫画を描いた方が魅力が出る作家さんかな、と感じました。もし、BLにするなら、兄として完璧なクローンで、兄と近親そうかんしてるのか、兄ではない存在を愛したのか、とブレードランナー的な方面の苦悩で攻めてほしかったな。
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