自国の状態にも通じる強烈な暗喩に感じまして、愉しく読みました。
“行動主義者の排外主義もいかがわしいが、協調主義者の妥協も同じ穴の狢”はシビれた一言でした。
戦争の其々の視点や終着点なんか、とても深く考えさせられます。どこもが平和しか望
んでないんですが、その平和の定義に翻弄されている様が描かれます。
ドンパチ系や無双物とは縁遠く、読むのに相当カロリーを使いますが、その分読み応えは抜群です。
東欧あたりがモデルだと思いますが、強いて難点をあげるなら、ちょっと人物名が取っつきにくかったりしました。
今一番、続きが読みたい作品です。
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