藻の研究者である鳴滝多美子は「緑泥藻(ミドロモ)」という、肌美容にすばらしい効果を発揮する特殊な藻の繁殖に成功し、恋人の疋田(ひきた)数也が院長として経営する美容サロンの成功に大いに貢献していた。しかし、彼女にはわかっていた。数也は私が緑泥藻繁殖の秘密を握っているから大事にしてくれているだけ。それは決して愛なんかじゃない…。ほら、その証拠に今度の新しい顧客は常連の醜い有閑ババアたちと違って、若くてきれいなセレブ未亡人…彼女に誘惑されて数也の心が大きく揺れているのは明らかだ…。自らの立場に危機感を感じた多美子は数也とその未亡人に、自分しか知らない緑泥藻の秘密を使った世にも恐ろしい罠を仕掛けるのだった――…。(※本コンテンツは合冊版「異常愛欲にとらわれた女たち(4)~呪われたアソコ」の内容と重複しています。ご注意ください)