初読み作家様です。ず〜っと読みたかった作品です。やっと辿り着けました。読みたいと思った直感は間違いなかった。読んで良かったと思うし、沢山の方に読んで欲しいと思える素敵な作品です。読んでる最中も、読んだ後も心がほっこり温かくて、優しさにジーン
とうるうるして、こんなに素晴らしい作品に出会えて良かったと心から思えます。
付き合って5年、同棲して2年のカプの何気ない日常を描いたお話です。その何気ない中に、思いやりだとか、感謝だとか、労りだとか詰まっていて、心が豊かになるんです。当たり前の事が忘れられてしまいそうな事が、彼らにはいつも心の中に留まっているんですよね。
家事能力ゼロの鈴太郎。すっかり恋人三太におんぶにだっこの日々ですが、甘え過ぎず自分なりに、自分の出きる事をしようとする健気さが可愛い。結局、三太の厄介になるんだけど(笑)残念な事もあるけど、許す事が三太の優しさなんでしょね。
この二人のやり取りが軽妙で、なんちゅう表情なんだとぷぷぷと楽しい。いい味出してるわぁ。
作中、三太の元カレキヨシと、キヨシの今カレが登場しますが、キヨシと鈴太郎が何故か仲良いのも、ほのぼのしてます。鈴太朗のキャラ故かな。みんないいヤツばかり。
ただ、三太の心に重石があるんですけど、それもこれも鈴太郎や鈴太郎の家族に癒されます。うるうる。
甘えた鈴太郎だけど、心が不安定になった三太に向けた言葉に感動です。鈴太郎の覚悟が見えました。涙です。カッコ良かったよ、鈴太郎。
二人を祝福したキヨシの涙にもジーンとしました。キヨシ、幸せはすぐ側に居てるよ〜。
読後の幸せ感がいいんです。良かったぁー。スピンオフでキヨシのお話も楽しみです。
と、思ったら、『ひよこと夜と遊園地』の分冊版しかありませんでした。単行本化したらレビューしますぅ。こちらも好き。
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