この漫画の秋田が最高なんです。この漫画で幸田みう先生を知り、全作品揃えました。何度も読み返しています。中でも、この作品が本当に大好きです。私はこういう日本のふるさとみたいなのを知りません。もうこの漫画の秋田って日本のふるさとを表現していても
う最高です。癒ししかなく、森林浴をするか、この漫画を読むか。かといって、ストーリーは淡々と流れるのではない。むしろ辛い事もあります。幼少期から親の庇護下にあるうちに疎外感を感じて常に孤独だった旗彦くん、そんな旗彦くんを慕う悠。この二人のバックグラウンドが最高なんです。秋田の人はわからないかもしれませんが、この空気感というか、いいんです。何だろ、秋田弁を話すだけで、心まで美しくみえる。悠の話す秋田弁が可愛いんです。おじいちゃんの家の旗彦くんは可哀想だった。いつも家族は奥の部屋で仲良く団欒しているのに、旗彦くんの定位置は縁側の角で外を眺めている。そこへ幼い義理の従兄弟の悠が慕ってくる。おじいちゃんも血のつながりは無いものの旗彦くんを本当の孫として可愛がってる様子。それでも、どこか遠慮してしまう旗彦くん。もう可哀想なんだけど、幼い悠が可愛くて、秋田の家ってこうなのかなぁーと、もう気持ちが温かくなるんです。はんてんとか、昭和っぽくて、言葉とかも最高です。これを読んで秋田県に行きたくなりました。もうストーリーに間違いありません、泣けるし、可愛いし、最高です。普段、翻訳の無い難しい方言があると途中でセリフを読まずに絵だけを見るんですが、この漫画は何度も読み返して可愛いを堪能しています。素朴で真面目で可愛いハッピーエンドをお探しの方に本当にお勧めです。
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