ゲイの大学生と隣人の大学の先輩が、ひょんなことからえちな関係になり、毎日一緒にご飯を食べるようになる。そこから生まれる恋のお話。
知り合ったその日にえちなことをする関係になったこともあり、有斗は空を最低なクズ男だと最初は思っていますが、実
際はそんなことありませんでした。約束はきちんと守るし、有斗を優先してくれる真面目な人です。ご飯を一緒に食べるという普通のことを丁寧にする日々が、空と有斗の心の傷を癒やしていきます。空には当たり前の日常を、有斗には特別な日常をお互いが与えることで、大切な存在になっていく過程が丁寧に描かれています。
優しさが辛くなって離れようとする有斗の気持ちもとても共感出来ました。なあなあで始まったえちありきの関係であれば、自分は都合の良い相手だったんだろうと思うのは当然です。でも、実家まで探しに来てくれて、きちんと言葉で伝えてくれる空はとても男らしいし、カッコいいと思いました。途中から、空の行動を見ていれば、有斗のことがカワイイんだろうなというのが伝わってきますが、繊細な有斗にはきちんと言葉で伝える必要があったと思うとそれも理解してくれる空は最高の男だったと思います。
二人の優しさがとても身に染みるお話です。
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