ひだまりが聴こえる－春夏秋冬－1

現在2巻、268,235ページ、全て表題作。

シリーズだけど主人公は一緒の続き物、1作目から順番にどうぞ！
現在4作品、計7冊。
＜1:ひだまりが聴こえる→2:幸福論→3:リミット(3巻)→4:本作、春夏秋冬(2巻)→？＞

基本的にゆっくり丁寧なストーリー。
一つ一つのエピソードがじっくり描かれているから、色んな意味で進みは遅いです。
主人公たち2人を主軸にしていてボーイズの恋の話ではあるけど、恋愛の進展はさらに遅々として進まず、どちらかといえば社会人になる前後の彼らを取り巻く人生ドラマのお話が多い。

太一は職場3年目、航平は就活中(まだ大学生)。
そして、ここで両親の話が出てきました。

あれ？？
そのネタって、根が深そうだから簡単に終わる話じゃなさそうだけど。。？？
てことは、、これはあとどれくらいかかるのか？？
作者さんの作風とペースを考えると…何巻もかかる可能性も？
シリーズ完結は、まだ時間がかかりそうな。。

気になる方はまずは1作目（1巻完結）を読み、等身大の彼らの生きる悩みのお話をもっと読みたい方、彼らの人生ドラマの行方を見守って付き合える方は、シリーズを順番に買い足して読んだらいいです。

ゆっくり丁寧なお話が好きな方、むしろ、恋愛の進展ナシでも楽しめる方にオススメします。
大人の恋の進展を望む方は…やめた方がいいかも(笑)、、。
私も今後は大人向けL抜きの普通コミックとして、続きを楽しみにしようと思います。

間違いなく BLボーイズのラブ なんですが！
一般的BLありがちな大人向けラブを期待してると、、、待ち疲れるシリーズです。

作者さんは、そういった描写が苦手な方なのかも。
良いじゃないですか、めちゃくちゃ感動する少年少女＆成人向けコミックで、えろほん展開するお話なんて、少ないですよ。

昔からある巨匠少女漫画、読ませるプラトニックBL 、Lナシの良いお話はあまた在ります。
新しい分野で、
ボーイズのえろナシ爽やかピュア恋、
として読めば全く不満なく楽しめるのでは？？

〈描き下ろし〉
1巻：終らない夏(島その後)15p＋特典ペーパータエの一声1p＋カバー下鉄棒とスーツ2p。
2巻：ディアマイリトル(チビ太一と家族)24p＋特典ペーパー油断大敵(お出かけ弁当)1p＋カバー下酔っ払いその後2p。

シリーズ４作め。ここまで来たらもう「これから読もうかどうしようか迷ってる」人がレビューを見ることもない（ここまで来た人の殆どがシリーズのファンでしょう）が、シリーズを重ねる毎に、話が進む毎に読み応えのある素敵な内容になっていますから、できる限り多くの人に読んでほしいです。
詳しい内容と見所は上手なレビューと本編を読んでのお楽しみでよいと思いますが、私が魅力的だなと思う点を紹介させてもらうなら…「それぞれのキャラの人生の交錯のさせ方が、とにかく上手」な事です。小説でも漫画でも「伏線」を大事にしている読者さんは多いと思います。私も気にしますが、この作品は航平と太一のメインキャラを軸として、すぐ側にある家族・友達など他キャラの人生を適度に深掘りしながらタイミングよく絡ませて、良い意味で含みのある奥深いものにしている所が、唯一無二の素晴らしさだと思います。それと並行して、一つ一つ問題を乗り越えるパターンではなくて、同時多発的に問題（というよりテーマ）が浮かび上がって、解決する時期をズラす手法も興味深いです。１巻初めに出てきた問題が、他の問題をこなしつつチラ見せするけど、２巻でも全容が見えないとか。太一の父親問題が正にそれで、３巻でどうなるのかメチャクチャ気になります。