ボーイズラブ小説の巨匠・山藍紫姫子
伝説の書『冬の星座』いよいよ佳境!
留守中に「俺を想って苦しむがいい」と
カルロスから与えられたプラチナの貞操帯。
ほんの十日で帰ってきて、カルロスはアイシスを
思うさま満たしてくれるはずだった。
なのに、カルロスは帰ってこない。
視察中の飛行機が海上で墜落したのだ。
亡骸はいまだみつからない。カルロスは貞操帯の
鍵を持ったまま、永遠に消えてしまったのだ。
いつの間にか男を咥え込むことを覚えた
アイシスの身体は二か月も空虚さを抱え、
限界を迎えていた。外してほしければ
一人でホテルの部屋に来いという
義兄アルチュールの悪魔のささやきに屈するほどに――。
「さあ、外してさしあげました。
…ほら、もう待ちかねてとろとろだ」
アルチュールはアイシスの美しい細腰を
後ろから両手で鷲掴み、中心を己の欲望で貫いた…!