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繊細さんを好きになる

猿和香ちみ

（4.4）投稿数48件

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作品内容

人の感情や機嫌に左右されてしまう、HSPの雪長にとって美容師は天職だ。
いつものように空気を読みながら仕事をしていたところ、ハサミの研ぎ師である鉄臣に、“あんたを見てるとイライラする”と注意されて―…？

言葉の選び方、人との接し方、全てが正反対。
職人気質な無骨さん×気を遣いすぎる繊細さんの恋！

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繊細さんを好きになる

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作品情報

ジャンル

： BLマンガ

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作品タグ

：あたたかい話 / スッキリとする / 泣き顔が可愛い / 穏やかな気持ち / 絵が綺麗 / 繊細な描写 / 髪型が好き

※システムにて自動抽出したものを表示しています

出版社

：リブレ

雑誌・レーベル

：ビーボーイコミックスDX

DL期限

：無期限

配信開始日

： 2022年7月8日

ファイルサイズ

： 71.7MB

出版年月

： 2022年6月

ISBN

：

4799757709

対応ビューア

：ブラウザビューア

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レビュー

繊細さんを好きになるのレビュー

平均評価：4.4 48件のレビューをみる

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高評価レビュー

タコさん

(女性/40代) 総レビュー数：443件

誰しも、どこか共感してしまうのでは……

ネタバレ

このレビューはネタバレを含みます▼ いっそ声がなかったら(7/21まで割引)で、吃音の主人公の苦悩を丁寧に描いた作家さんの新刊。

今回は、感受性が豊かで繊細なHSPさんのお話。
自分の持つ資質に振り回されてしまうけれど、仕事に誇りを持って取り組む主人公の思考や想いが丁寧に描かれています。
仕事や手紙のやり取りを通して知り合う２人一一一一
正反対な考え、気質でありながらお互いを理解し合う過程が
やはり、尊いです。
どちらの考えも誰もが持ち、自分でいい塩梅を探し模索しているのではないでしょうか。
何かしら感情移入してしまう要素が見つかるんじゃないかな。

忘れてしまう当たり前のこと＝
一人ひとりが違う感覚を持っていること
を知り、お互いに理解を深めようとする………
大人になればなるほど、その大切さと難しさに気付かされます。
受がネガティブな自分を例えるのに、
ポジティブな人たちは鳥、明るい空の住人で、自分は暗い海底に漂うプランクトン。彼らは海底のゴミなんか気にしないし、そもそも空からゴミは見えない。自分はゴミばかり気にしている、と。
←その感覚が何だか分かるなぁ……と、
めっちゃ共感してしまいました‼︎

本作は仕事面やキャラ心情が丁寧に深掘りされ、
非常に読み応えがあります。
ラブ方面ですが、いっそ声がなかったらとは違い、致すのは無しでキスのみですので物足りなく感じる方もおられるのかな？
続編があったら見たいなぁ…とは思いましたが、これはこれで終わってもいいかもと個人的には気になりませんでした。
男同士、というより人間同士の付き合いに重きがあるので、エロお求めの方には向かないです。

受の自分の繊細さに振り回されながらも、他者への優しさがいつも基本にあるところ。
攻の八重歯と豪快な笑顔、実はすごく懐が深いところ。
両者のやり取りに、とても優しい温かい気持ちになれました。
（←因みに、攻受の判断は私の自己判断ww）

色々なことで悩み生きづらさを誰しも感じてしまうものですが、いっそ声がなかったらと本作品を通して、自分だけじゃないんだと励まされる人がきっといるんじゃないかな。
BL分野でそれを可能にするこの作家さん、今後の作品にも期待大です！

9件

2022年7月10日

みみさん

(女性/20代) 総レビュー数：2件

びっくりするくらい私みたい□

洋くんのHSPは私の感じているものととても似ていました。とくに子供の頃は気になることが多くて生きづらかったです。私はこんな自分を自分でも受け入れなきゃいいと思ってました。だから普通に擬態しようと頑張ったけど、結果悲惨なことになりました笑でも今は洋くんにとっての千代さんのような人が私にもいます。恋人ではないけど、その人と連絡を取ってる時は楽しいし、気持ちが楽になります。自分がどんな事に繊細でいつどの瞬間がしんどく感じるかを知っててくれる人がいるってだけで世界が180°変わります。治療法や逃げ道がなくて苦しんでる人は見つけてみてほしいです。でもそれがHSPさんにとってはとても難しい事だと分かっています。私もこの世界から消えようとする寸前まで追い詰められないと「苦しい、助けて」と言い出せなかった笑でも1度言えたらその人には何でも頼れるようになりました。その方に負担をかけていないとは言いきれないけど、頼るのが上手くなれたと思います。助けて貰ったら他で返せばいい。自分が出来ることでいいから、生きてる間は出来るだけの恩返しをしよう。そう思えるようになりました。自分の話ばかりになりましたが、HSPで苦しむ人の心が少しでも和らぐような世界になっていってほしいとこの漫画を読んで感じました。

4件

2023年2月11日

Hitomi さん

(女性/40代) 総レビュー数：1406件

分かる分、読んでてヒヤヒヤ

HSPの特性がうまく描かれていて、HSPには心臓がギュッとなる部分があまりに多かったです。
HSPによって生じる不安定さを、安定した情緒の人が受け入れてくれると、HSPって気負いがなくなって息がし易くなるんですよね…気にする特徴がある自分自身を肯定出来る様になれるかがかなりのキーポイントなので、人との巡り合わせ次第で闇落ちするか特徴を活かせる生き方が出来るか、かなり変わって来ます。なので、この物語は巡り合わせが素晴らしいなと少し羨ましくも思いました。
HSPなんだからと利権振り翳す自己愛歪んでる人が増えて来ている最近の傾向に、黙っとれ…と頭を抱えている人間としては、認知はされても放っておいて欲しい部分ではありますが……サイレントマジョリティよくないよ、という風潮に乗っかれないでいると、老害なのかなぁと悩みます。こういうテーマの話を読むと。

2件

2023年1月26日

とまとまさん

(－/－) 総レビュー数：235件

共感しかない！

「いっそ声が〜」がとても良かったのでチェックしてました。こちらを気に入った方は前作もオススメです。
では感想を。おそらく誰しも洋君的要素はあるんじゃないかと。それがHSPなのかどうかはわからないけど、かくいう自分にもある（でも繊細さん、と言われると、いやそんな気遣わないし、ズボラだし、単なる気にしいレベルなんだと思うが）。で、おおらかなチヨさんが洋くんのすべてを理解してるかといえばそうではないだろうし、逆に洋くんはあれこれ気を遣いすぎるが故にチヨさんの見えてない部分もありそう。それでもお互いが共にいて心地よいと感じられるなら、それに勝ることはないよなあと思う。
そちら方面はキス止まりだけど、物足りなさは全く感じませんでした。あ、続編で深入りしてくれるならそれはそれで楽しみですが。

2件

2023年3月30日

ささめさん

(女性/－) 総レビュー数：362件

心に響くお話

ただのBL本としてだけじゃなくて色々考えさせられた一冊でした。物事の捉え方は人それぞれ違って、色んな場面で生きづらさを感じている人がいるって事をもっと陽キャの皆さんに知って欲しいと強く思います。
相手が楽しいと感じている事を自分も楽しいと感じたかった、と、主人公のこの言葉に衝撃を受けました。私もきっとこの主人公寄りのネガティブな感情引きずられ気質ですが、そんな風に感じられる余裕が無かったもので。辛いと『何で私がこう思ってるのがわかってもらえないんだ！こんなに苦しいのに！』って感じちゃう自分勝手な性格なので、洋みたいに優しくなりたいと心から思いました。心を許せて安らげる相手と巡り会えたので、少しでも生きやすく幸せな物語がこの先の二人に続いて欲しいと思います。良作でした。

2件

2024年2月24日