漫画もBLもずっと好きで、これまでの人生でそれはもう大量にいろんなジャンルを読んできたのですが、ここ数年はさすがに飽きが来たのか、あまりときめきがないままになんとなく惰性で買ってしまって読まずにいる本がめちゃくちゃあり、もったいなさと侘しさ
で『う〜〜〜〜ん…』となっていました。
が、しかし。試し読みをして、久しぶりにまるで学生時代に戻ったかのようにわくわくして読み進められて、迷わず即購入。
内容はもちろん別に子ども向けでもないので、これがふさわしい例えかはわかりませんが、少女時代に読んでいた漫画を読んでいるような当時のキラキラ感を思い出させてくれ、良い作品というのは子どもの頃に感じたような楽しさと爽快感をもって読むことができるのだな、と読み終わった時に感動すら覚える素晴らしい作品でした。
リアリティがある部分もあり、しかし上手い具合にリアリティがありすぎないところが、より物語と2人のキャラクターとしての魅力に没入できたように思います。
作者さんの作品はいくつか読んでいるのですが、絵の丁寧さ、美しさ、センスの良さ、話の作り込み、キャラクターの可愛らしさ(見た目も人間的にも)、全てにおいて本当にトップレベルだと思います。その中でも、というか今まで触れてきた様々な作品の中でも、めちゃくちゃ好きな作品に出会えて、は〜〜幸せ〜〜〜となれました。
最高のバランスで2人や周りの人の魅力、物語と関係性の流れが過不足なく1冊におさまっていて、1巻完結だけど不思議と何巻も読んだかのような充足感に浸れます。続きがもっと読みたいけれど、話のまとまりが美しすぎて、これがこの作品の良さなのだと納得さえできてしまえます。
とはいえ、この作品がもし続いたら嬉しすぎるので、続編が出たら絶対に買います!
もっとみる▼