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ピットスポルム 合冊版【電子版限定特典付き】【シーモア限定特典付き】

1,900pt/2,090円(税込)

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570pt/627円(税込)

作品内容

全寮制の高校に通う矢野久哉の悩みの種は同室で学校一の問題児、小田島苑だった。
門限を守らず、男子寮に女子生徒を連れ込み性行為に耽る姿を目撃し初めて見る男女の生々しい営みに混乱と欲情を感じてしまった矢野に半ば強引に自己処理の手伝いを行う。
「生真面目な優等生」を揶揄う小田島、かと思いきや、そこには誰にも言えない恋愛感情とトラウマが混在していてーー。

特別描き下ろしを含んだ電子限定合冊版。

※本合冊版はピットスポルム一葉、二葉を収録しています。

※本コンテンツには、コミックシーモア限定特典が付与されています

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レビュー

ピットスポルム 合冊版のレビュー

平均評価:4.8 296件のレビューをみる

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高評価レビュー

とても繊細な物語
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 苑×矢野、高校生2人のお話。
男性に抱かれている父親を見てしまった小学生の苑は、母親を安心させる為に男子校から私立中高一貫の共学へ転校。女子を抱ける自分を安堵し、父親とは違う事を母親にも自分自身にも証明し続けていた苑。そんな彼の中学からの学生生活は、とても孤独なんだろうなと思いました。

矢野くんは高校からの外部生。ゆとりある家庭というよりは、奨学生として苑のいる学校に入学した努力家。家族との電話の後一人泣く矢野くん。家の経済状況を記したメモから、矢野くん自身が無理を言ってこの学校に進学したいと両親にお願いしたのかな?と思いました。
読みながら思い出したのが、幼稚園からある私立一貫校。3年程前の学校も何もかもが自宅待機になった時、その高校の学生達で流行ったのがジムでした。どこどこのジムは良いよ…と。(もう堤防とかそのへん走らないんですね😩)そんな学生達と机を並べているのかな?と想像した矢野くんの学生生活は、学年2位の成績をキープ…毎日自分で作ったおにぎりで食費を節約。皆んなと違うその苦労は奨学生だからと全てを払ってもらう訳ではなく、入学してから初めて知ったその他の支払いの多さに、驚いたんだろうなと。そんなお兄ちゃん(矢野くん)は親に愚痴る事も甘える事もなく、親も分かっているけどできる事は食品を送る事だけ。この辺りの矢野くんの心理描写が高校生らしく可愛いなと感じて、良かったです。

そんな矢野くんの涙を見てしまった苑。いつからか抱く女子学生の顔が矢野くんになってしまった。その時の彼の葛藤、その描写が繊細で良かった。何度殺しても押し殺せない気持ち…が男子高校生らしくて良かった。そして矢野くんが苑への気持ちは友情じゃないと、少しずつ確信していく描写も良かった。苑がいない事に寂しさを覚えまた仲良くしたいと思い、彼を幸せにしたいという様な矢野くんの表情が良かった。苑のいる謹慎室に飛び込んできた矢野くんのコマを見て、目頭熱くなりました。

幸せにしたいと思った方が受けなんでしょうかね?
苑だけが見た矢野くんの涙と、矢野くんだけが知った苑の孤独(尊い)。その繊細な心理描写が思春期の男子らしく…親、家族を想い自身の人生を歩み出す過程が苦しみに満ちている…その尊さ。あぁ、こんな感情もあったなと。そんな宝物の様な感情を久し振りに思い出した物語でした。純粋でした。
いいね
13件
2023年2月28日
再読してみたら感情の深掘りが止まらない!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 特別描き下ろしを読みたくてこちらの合冊版を購入しました。本編読後の感動をしみじみと沁み込ませるステキな8ページです。
……
三上先生のお描きになるアゴの細い男の子たちが好きです。細くても酷薄ではなく陰気でもないキレイでカッコイイ男の子です。

お話の印象はとてもよく出来た少女マンガのBL版(褒め言葉として!)のように感じています。かと言って受けくんが女の子に置き換わりません。ストーリーの骨格が絶対に『男同士』でなければ成立しないからです。なのになぜ少女マンガを読んだ時のような甘酸っぱくて幸せで懐かしい気持ちになれたのでしょうか?
それは2人の恋する気持ちが少女のようにピュアだからかなと思います。言い換えれば読者の純粋な恋心に寄り添っていてくれると感じるのです。
キャラは男の子で設定も男の子じゃないといけなくて、でも気持ちの部分だけはすごく近い。
腐女子として男の子同士に萌える要素と、自分が主人公になれている気がする要素が、とてもスムーズに混在しているなぁと思いました。
……
今作は攻めくんの深い悩みが描かれています。容易に払拭できない呪いのようなモノを抱えている攻めくんの表情、特に目がゾクゾクしました。悩みゆえのクズい部分が受けくんとの関わりによってどう変化するのか?とてもドキドキしながら読みました。読後は幸せキュンの嵐でした。
……
女性とするのは本当は気持ち悪いのを自分は父親とは違うと言い聞かせる為にヤりまくっているっていう自虐行為もお話の痛みになっていて感情の広がりになりました。そう思うと巻頭の、部屋に女を連れ込んで受けくんに見せつけている行為がとても切なくなります。攻めくんの気持ちを全部知った上での再読は様々な場面でいっそう胸に刺さるものがありました。
……
余談ですがピットスポルムってトベラの木のことだったんですね。1巻が一葉・2巻が二葉、1話が1枝ってそういう事でしたか。移植に弱く根付くまで手がかかる樹木だそうで。

修正は完全白抜きでした。
いいね
47件
2022年10月31日
不憫イケメンが本気の恋をしたら……
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ この作家さん、本作が初読みです。
割引していたデビュー作、0パーセントの花束も読みました。
とても良かったです。寂しさを表現なさるのが上手な方なのかな…と勝手に。絵柄の線の繊細さが好みですし、寂しさが温かさに変わる、そんな淡々としっとりとした作品で非常に好みでした。

さて、本作は……
地雷の方には理解し難いのかもしれない内容(女子と致しまくる)が一部含まれた、攻の内面が主軸となる作品です。
この小田島苑という…不憫?イケメンが、私は好きだww
こんなに健気で必死で痛々しい子、愛おしすぎるッ!!
矢野に対する気持ちが、本気すぎて、重すぎて、いいじゃないッ!!
最高です……♡
冷たいような目に、長め睫毛も良き!

一読したときは、苑の魅力のみを拾い、作品全体としての評価にまで至らなかったんです。苑の気持ちは痛いほど分かるけど、矢野サイドが弱いような…?とも思っていたんですが何回か読み直すうちに、矢野が苑に惹かれてしまった描写もすんなり自分の中で馴染んできました。それを上手くレビュー出来はしないんですけれどw

ゲイである自分とその事で母親に負い目を感じてしまうため、逃げるようにして入った全寮制の高校で、まさかの想い人の矢野と同室になってしまう……
好きだからこそ近づいてはいけない、奪いたいめちゃくちゃにしたい、汚してはいけない、触れたい、離したくない、矢野だけがほしい、他はいらない。
あゝああああぁぁぁぁぁ〜〜〜
想いと欲求が強すぎるが故に、自分の中でだけで燻り続けるしんどさ。自分の中でだけで終わらせるつもりで距離を取る苑。
うううー最高だ。攻の重くて一途な気持ちって、読んでいて何でこんな刺さるの一一一?
矢野に惹かれる苑の気持ちが痛いほど伝わる作品です。
彼が彼らしく生き、その想いが報われて本当に良かったと思える。
本気で人を好きになるって、素晴らしい……!
いいね
17件
2022年11月13日
小田島!もう我慢しなくていいんだよ!!涙
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 思い切って合冊版買って良かった!一気読みできて最高!絵も綺麗でした。

私は小田島のキャラにすごく感情移入できました。小田島の気持ちの流れが丁寧に描かれていたし、矢野を好きになったキッカケも、あ、矢野の内面が見えたからなんだなと納得。
そして小田島の目の表情がまたいいんだなー。どうしようもなく矢野が好きなのが分かって。
自分でコントロールできているつもりだったのに、本気で人を好きになってしまうのは止められない。でも罪悪感に押しつぶされそうになって半分壊れている小田島。
切ない。

相手を想うあまりに距離を置こうとしたり、その場をふざけた雰囲気にして友達としてのスタンスを守ろうとしたり。
チャラ男に見せかけて自分を抑圧して小田島はどんなに苦しかったか…いつも遠くから矢野を見ていた小田島…切ない(2度目)…。
毒親気味の母親なのに、ちゃんと向き合って自分の気持ちを正直に言えて、明るい一歩を踏み出せて本当に良かった。

矢野もちゃんと男子高校生のキャラでした。そりゃあ親に負担をかけたくなくて、学業にだけ必死で恋した事が無かったら小田島の気持ちにパニックになるし、戸惑って避けたりしちゃうよなぁ…って。
でも、ゲイだノンケだとかではなく、人間としての小田島を好きになった矢野は本当に「男前」でした。


本編ではツンツン気味の矢野が、オマケページでは甘えたになってて可愛かったし、そんな矢野を抱きしめながら幸せを噛み締めて涙を浮かべる小田島にキュンキュンしました。


小田島はチャラ男(でもそれは自分の本当の性癖から目を背けたかったから)設定なので、色んな女の子と’いたして‘おります。それが苦手な人は注意です。



繰り返し読むと思います。
いいね
13件
2022年11月3日
小田島の危うさにヒリヒリする
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ コミックスが発売された時からずっと気になっていて、少し前に70%オフのクーポン利用で購入。合冊版は全8話+描き下ろしで合計396ページ。コミックス2冊分としても値段はやや高めかなと思いますが、クーポンや還元などでお得に購入できる機会にぜひ。
さてさて、本作は全寮制高校に通うスクールカースト上位の小田島×真面目な矢野のお話で、2年生になった二人が寮で同室になったことをキッカケに距離が段々縮まっていくお話です。まず小田島ですが、普段チャラけた感じなのに心の闇がすごい深い。それを隠すため普通に振る舞おうとしてるけど、すごいぎりぎりのバランスというか、水が表面張力でなみなみになったグラスみたいな危うさで、それがとても上手く表現されていたと思います。子供の頃の幸せで輝いていた日々との対比の描写が挟まれて、なんだか胸が痛くなりました。父親の情事を見たのはただのキッカケに過ぎなかったかもですが、そこから坂道を転がるように落ちていく小田島。女性と関係することで自分を矯正してきたつもりが、矢野に出会って本当の自分を取り戻していく。はぁ〜、最近あんまりこんなにヒリヒリする作品を読んでいなかったので、すごい消耗しました(良い意味で)。矢野と矢野の友人たちが本当に良い子たちで、もっと小さい頃、小田島が傷付いていた時に二人が出会っていたら、小田島の今は大きく変わっていたんだろうなぁと。でもきっと今からでも遅くないはず。二人のこれからも見たいけど、こういった余韻で読み終わるのも良いのかもと思いました。
いいね
18件
2023年3月23日

最新のレビュー

二葉までの感想
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 何だろ、んー何だろ世間の評判ほどハマれないでいます。
エピソードがいちいちツッコミどころ満載で失笑と困惑の嵐でした。(例を挙げてもいいのだけど如何せん多過ぎてこれだけで文字制限きちゃいそうです。)おかげでスムーズに読めないでいるのに読者を皆このレールに乗せよう、少しの違和感はあるかもしれないけど目を瞑って!みたいな強引さを感じました。2人の主役もちょっと極端というか、小田島あそこまで学校で女子とヤリまくる設定にする必要あったかな。自分の性的嗜好を否定したいがための行為であったとは理解しているけど…。矢野は動きと表情がせわしなく見ていて疲れました。
小田島が矢野を好きになっていく過程は結構丁寧に描かれていると思いました。でも矢野はなぜ小田島をこれほどまでに好きになったのかよく分かりませんでした。全体的にご都合主義な作品だなと思ってしまいました。
あとこれ個人的に重要なんだけど、先生がコミカルに描こうとしている部分があまり面白くありません。シリアスさを上手に描く作品が大好きですが、笑いのセンスも重要視している者としてはこの点いまいちです。

ただ小田島の母親と、矢野の家庭環境について描かれた部分は興味を惹かれました。
母親は最初毒親?要注意人物?と身構えたのですが、かなり印象変わりました。夫のことで直後の不安定さはあったし幼い小田島に縋ったりしたことで彼を苦しめたかもしれない、でも元?夫について暴言とか恨みつらみを吐く場面はなかったし、矢野との会話の時の言葉は私には自分を裏切ったはずの夫への理解と、思いやりにすら聞こえました。更に「あなたたちにはそうなってほしくない」と。夫と同じ性的嗜好を持つ息子を受け入れようとしている。それまでにはどれだけ葛藤があったことか。その後も畳み掛けるように矢野に向けた言葉に、この母の強さと息子への愛情を感じました。主役2人がくっついたとか何かより、こちらの方が断然感動大きかったです。

矢野の実家の経済事情は今作でも分かったけど、少し先の試し読みで更に気になりました。三葉以降も読めばこの作品に対する感想が変わってくるのかもしれません。その時はまた書き(直し?)に来ようと思います。
現時点では3で。
いいね
0件
2025年8月28日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

痛々しい程の青春
設計:人参次郎(シーモアスタッフ)
三上志乃先生が描く瑞々しく繊細な青春ラブストーリー。学校一の問題児小田島と同室になった矢野。次第に小田島の危うさが見えてくるストーリー展開が絶妙で、痛々しくリアルな感情描写が胸に刺さります。世話焼きな矢野と自分を愛せない小田島の運命の出会い。不憫な過去の小田島が救われる様子に涙腺崩壊です。

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