本編が良かったので、スピンオフは試読後即購入。面白かった。
王子が学んでいくさまは良く作られていたと思う。同行したラヴィとスバルとの道中のいろいろも楽しかった。生まれながらに悪者はおらず、そこには事情があることを丁寧に描いている。それでも
善意の人も悪意の人もいる。獣にしても。
そんな寓意は前面に出してこない。
ハラハラわくわくの旅も、王子には切実な動機もあった。幼かった彼が一歩一歩自らの足で確かめながら前を向き続けて、一日一日が養分となって逞しい姿になったこと、親目線では安堵と喜びだろう。
サリフィのキャラ設定が、この獅子の子落とし?可愛い子には旅をさせよ、を可能としたのも、この話ではポイントだろう。
魔族の立ち位置が少々説明不足にも感じた。
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