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午後の光線

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作品内容

母親と、その恋人が取り巻く家庭環境に苦悩する淀井。
トラウマにより、グロテスクなものに性的興奮を覚えてしまう村瀬。
ある日、村瀬が苛烈ないじめに遭っているのを目撃した淀井は、激昂し止めに入る。
それをきっかけに交友をはじめたふたりは、お互いの持つ"痛み"を知り、関係を深めていく。
ふたりのほの暗い青春に、光は差すのか――。

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  • 午後の光線

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    母親と、その恋人が取り巻く家庭環境に苦悩する淀井。
    トラウマにより、グロテスクなものに性的興奮を覚えてしまう村瀬。
    ある日、村瀬が苛烈ないじめに遭っているのを目撃した淀井は、激昂し止めに入る。
    それをきっかけに交友をはじめたふたりは、お互いの持つ"痛み"を知り、関係を深めていく。
    ふたりのほの暗い青春に、光は差すのか――。

レビュー

午後の光線のレビュー

平均評価:4.7 181件のレビューをみる

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高評価レビュー

15歳が背負っていい重さじゃない
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 3年男子高校生っていうこの場だと多分かなり珍しい立場から書かせてもらいます。

タイトル通り15歳が背負っていい重さを超過してると思った。村瀬の少し変な性癖とかそれで発生したいじめとかこれだけでもかなりきついなーって読んでたけど、淀井の家庭事情もかなりきつい。けど、きついのは分かってるんだけど、母親初登場シーンで家汚いとか男連れ込んでるとかあったのに、息子の怪我の手当のために化粧中断して心配しつつやってるところがよくある「最悪の家庭環境」ではなくて、そこがまた生々しくて綺麗だった。
村瀬がゲイとして淀井をすきだったのかとか、淀井の方は恋愛なのか依存なのか、同情や自己を重ねてなのか、とか色々考察できるけど答えがない、というか答えを委ねられてるところが嬉しく、かつ悲しい。ただ友情恋愛関係なくお互いがお互いの1番の存在だったのは間違いないのかなー。そこがバッドエンド寄りのメリバっぽいとこだなって思った。

淀井の不慮の事故(?)を俺は自死だと考えたんだけど、なんで自死したのかって考えたとき、淀井の依存がいちばんしっくり来た。「引越しって言って悲しむ顔を見たくない」とかそれっぽいこと言ってて、それが本心なのは多分そうなんだけどいちばん嫌だったのは淀井の方だったのでは。依存(好きな)村瀬と離れる事に耐えられないし、淀井はそもそも感傷的で嫌な方に行動力があるタイプだったから、家庭環境とか将来とか、思春期特有の不安とかが全部相まって自死を選んだのではないだろうか、って思った。考察だし深夜に読んだから読み切れてない変な解釈があるかもだけど。

淀井が村瀬に性×渉を提案してそのまま...とかちょっと現実らしくないところもあったけど、BLと言われればそれが普通なのでまあ許容かな。そこがちょっと悩んだ点でもあって、普通の男子高校生から言わせてもらうと依存でそこまでできるか?って疑問になった。だから淀井がほんとに好きなのかなっていう可能性も捨てられない。重要なのに答えがないもどかしさと高揚が同時に来てこれもまた言語化が難しい。

この漫画の主題を考えたら、「対比」と「成熟」かなって思った。
対比は、だめだめの村瀬と普通っぽい淀井の対比から始まって、最後はそれが逆になったみたいに思えて儚かった。伝われ。笑
成熟はもろ村瀬のことね。言わずもがなだけど。
だんだん吃らなくなったのが嬉しかった。
いいね
9件
2025年4月19日
なんて鮮烈な光を放つ作品なんだろう
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 一億光年に一度出会えるかどうかの読書体験。それを奪われたくなければ、ぜひ何の前情報もないままこの作品を手に取ってほしい。間違いなく漫画史に残る作品であり、多くの人の心奥深くに刺さる作品だと思うから。※以下ネタバレです。
***この時期のこどもは本当に色々なことが"ちぐはぐ"。バランスを崩せば一瞬、死はとても彼らの近しいところにいる。「俺が村瀬の一生の心の傷になるのはドキドキする」淀井がそう思うのは幼少期の不全感からくるのだろう。死んだらお父さんの代わりになれるのかな、僕を見てもらえるのかな。そんな無意識の声が聞こえてくるかのようで、彼が自分を傷つける痛みでしか自分の存在を確かめられくなったその過程を思うと胸が苦しくなる。村瀬が音読できなかった漱石の『夢十夜』が、1995年残夏にて、木の上にいる小さな淀井に重なる。その頃から始まっていた生の揺らぎ。その余韻は、踏切の前で未来を語る言葉に詰まり、村瀬の前でいとも簡単に世界を捨てようとした淀井に続く。生きる先の目的地が見えないと気づいたその瞬間の、漠然とした黒い不安に駆られた彼の切迫した心に立ち返る。
そして、淀井の最期を目にして狂う母。彼女の心の傷は哲郎が"なんとかする"のだろう。淀井は死んでさえも母の一生の心の傷ではいられないと思うと切なく、小さい頃から彼が抱えてきた不安は誰にも見つけてもらえないままなのかと思うとやるせなく、隠れんぼが得意だけど見つけてもらえなくてつまらないと呟いた淀井を思い出す。そんな絶望でページをめくれば村瀬が淀井の乳歯を探していた。淀井の乳歯はまるで幼い頃の淀井そのもののようで、村瀬がやっとそれを見つけた時に両手で大事に包む1コマは、痛々しくもあたたかだった。
最後。いつも村瀬の涙を「嬉し泣き?」と気にしていた淀井。「泣くと淀井は困った顔をするから」という村瀬。淀井が大人になれなかったことで村瀬は少し大人になった。淀井の見ていた世界を、大人になっていく村瀬がその目とその言葉で紡いでくれたら、と思う。それは悲しみなのか救いなのかなんなのか言葉にできないけれど「村瀬の目でいろいろな場所を見てみたい」淀井のもう一つのこの願いだけは果たされますようにと、ただただ祈らずにはいられなかった。
***紛うことなく自分の漫画人生に色濃く焼きついた作品でした。出会えて良かった、ありがとうございました!
いいね
45件
2024年10月30日
BLだからと読まないのは勿体ない!!!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 電子書籍によってはBLに分類されていたり(シーモアは青年漫画に分類されています)、テレビでもBLと紹介されていたので捉え方は人それぞれと思いますが、個人的には青年漫画でBL要素もあるという風に捉えました。
BL漫画だと当然男同士の恋愛がメインなのですが、本作品はそれだけではなく、人の心?生き方?のようなもっと抽象的な何かが伝わってくるような感じがしました。
1回目読み終わった時、感動したしよかったとも思いましたが、何かモヤモヤするような、『?』となるところがたくさんあってよくわからなかったです。ですが、2,3回目と読み返してみると、この時こう思ったのかもしれないとか、ここはこういうことを言ってるんじゃないかなといった考えがどんどん浮かんできて、より感動できました理解も深まったような気がします。

※ここから先はネタバレなので注意※

淀井君の死について、この作品を読んだ人全員が考えたと思います。私は自〇に近い事故だったのではないかなと思いました。
淀井君は当初から自傷癖があって、自分のことをあまり大切にしていないようなところが随所で見られます。
村瀬君が自分のことを好きだと知って、それなら一緒に気持ちいいことしようと言ったのも、助けてあげたいっていう気持ちはありつつも、ある意味では自傷行為の一つではないかと思いました。
淀井君の転校を知ったとして、おそらく村瀬君は耐えられたんじゃないかと思います。
今でこそスマホやインターネットが普及しているので転校したからといってそこまで距離を感じにくくなっていると思いますが、この作品の時代ではそういったものがなく、また中学生という年齢で気軽に会いにいくこともおそらく難しく、物理的な距離がそのまま心の距離と直結してしまいそうな状態で、淀井君がどう思ったのかを考えた時に、村瀬君の心の中から自分がいつか消えてしまうくらいなら、何とかして村瀬君の心に残るような何かを残したいと思ったのではないかと思いました。
でも淀井君が本気でそう思ったのであれば、村瀬君の目の前で実践しそうな気がするので、やっぱり事故なのかな…と、色々と考えてしまいます。
正解があるのかはわかりませんが、この作品を読んで、考えて、消化することが、本作の楽しみ方ではないかと思います。
それをするのに十分すぎるくらい満足感のある作品でした。
いいね
4件
2025年4月23日
言葉にするのは難しい
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めて読んだ時に感じた事を、2回目に読んだ時に比べてみたくてメモ的に自己解釈残します。
淀井はずっと誰かに見つけられる、誰かに必要とされる、誰かに愛されることを望んでいたと思う。それが叶わないから、自傷行為で自分の存在を確認したり、母親の気を引いたりしていた。でもそんな淀井を求めて愛して大切にしてくれる人、村瀬が現れた。最初は村瀬に対しても期待をしておらず、ただ一時的にでも求めて貰いたくて一緒に色々していたと思う。だけど、淀井と出会って成長していく村瀬と接して行く中で、村瀬によって求められる事だけでなく大切にされる事も知った。ただ一心に自分を大切にしてくれる村瀬を見て、淀井も村瀬に同じのことをしたくなって好きだと気付いたんじゃないかと思った。淀井は愛に飢えていた。でも村瀬と出会って、想いを伝え合って、少しづつ満たされていたと思う。きっとあのまま2人で大人になっていたら飢えは微塵も無くなって、ただ村瀬との愛でいっぱいに満たされてるんだろうなと想像出来た。それから、親と3人で話し合う事を決めた時には、もう既に未来が想像出来ないなんて事はなく、前を向き始めていたと思う。だから、最後はやっぱり不慮の事故だと思った。私はラストを読む前に別サイトにて感想を少し見ていたから、きっと淀井くんは居なくなってしまうんだなって気付いてたけど、それまでの2人を見ていて、淀井はもう村瀬に救われてたと思うから絶対に自○では無いと思ってて事故かなって考えてた。自○を疑うレビューを見て、少し考えてみたけど、やっぱりあれは悲しい事故だったと思う。淀井はこれからの村瀬との未来をちゃんと見ていたと思う。2人で一緒に生きててほしかった。村瀬は淀井のおかげで、トラウマを克服し始めてたし、救われてた。でもきっと淀井を失った空白は一生埋まらない、そんな気がする。悲しいよ。最後まで読んで、悲しくて辛くて涙が出たけど、それまでの2人がすごく綺麗で繊細で読んで良かったとは思った。
後、村瀬が泣く度に淀井が嬉し泣き?と聞いていたのは、嬉し泣きなら村瀬が泣いていても悲しくないからかなと思ったけど、分かんないです。
以上が初見での私の解釈でした。うーんでもここまで書きましたが、この作品は何か感じて思った事があるはずなのに、それを言葉にするのはとっても難しいです。
いいね
1件
2025年4月23日
生きて。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ネタバレなしでというレビューを守り、読みました。
表紙からして明るい終わり方が想像できなかったとはいえ、あまりに突然で衝撃的で村瀬同様涙も出なかった。

比較するものではないけど私は村瀬よりずっと淀井の方が気がかりで、心が麻痺しているのが顔にも投影されていて、淀井は「俺が村瀬を助けるよ」と言っていたけど、まず君が助けられろ!って思った。
哲郎さん、あなた褒められた人間ではないけどどうやらそこまでクズではなさそうね?じゃあ何で、何でそれを義理の息子になる予定だった宏太に伝えられなかったんだろう。もしかしたら何かが変わっていたかも知れないのに。あまりに辛くて受け入れ難くて、八つ当たりみたいになっちゃってごめんだけど。
真里子に対しても最初は思うところがあったけど、理由を知れば同情はする…けど…母と言えど人間だから仕方ないけどでもやっぱりあなたは「母」で守るべきものがあって…ってこれも今更言っても仕方なくて、彼女に対しては複雑な思いばかり湧く。とにかく今は心配、それだけ。

読後の虚無感がすごい中、唯一の光は村瀬だった。合唱コンクールの挨拶一言もどもらず言えたんだね。
ただ一つ心配なの、まだ涙が出てこないと言うから。
中学生(よね?)なんてまだまだ子どもで大人から全力で守られなければならない存在。子どもは辛い時は泣かなくてはいけない。
神社の境内で淀井とお弁当を食べている村瀬が泣いたとき、淀井が「もう全部イヤだっ」て泣きじゃくり村瀬に抱きしめられたとき、涙のシーンなのに私はとても安心したんです。こうやって悲しみを外に出していけるというのは救われるための一歩だと思うから。
お互いそれをさらけ出せる人に出会えたのに…ああ私も時間差で涙が出てきました。

あまりに辛い現実だけど村瀬は生き続けなければならない。大丈夫飯田も柿沼もいる。
淀井に救ってもらったんだから、それを無碍にしたら淀井が浮かばれない。だから石に齧りついてでも生きて。そして幸せでいて。
一読者からの勝手な、でも心からの願い。
いいね
1件
2025年4月18日

最新のレビュー

涙が止まらない。言葉にならない。
子どもにはどうしようも無い、受け止められない、起きてまった事実を思春期の少年達が傷つきながらも葛藤し、乗り越えようと、溺れながら、もがき苦しむ様を描かれていた。
言葉一つ一つが刃のように刺さり、あっさりと描かれた絵は動画のように、特に踏切のシーンは脳内でリアルに再生された。
どうかすべての子供たちが健やかに心穏やかに成長していけますように。と祈らずにはいられない。
すごく衝撃的な展開が多く……これはたぶん重厚作品の予感だと直感で思っての衝動買いでしたが、読まなきゃよかったな……と思いました。
いいね
0件
2025年4月30日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

葛藤と成長の物語
制作:八福神(シーモアスタッフ)
トラウマの影響でグロテスクなものに性的興奮を覚える村瀬(むらせ)。蛙の解剖実験中に体が反応してしまい、クラスメイトの淀井(よどい)に目撃される。これをきっかけに村瀬はいじめの標的に。淀井は罪悪感を抱き、彼を助けたいと思うようになる。距離のあった二人は次第に心を通わせ、それぞれの痛みやトラウマを共有していく。傷つきながらも前へ進もうとする。アフタヌーン四季賞2023秋に四季大賞を受賞した南寝(みなみね)先生の作品です。2025年2月27日放送の「アメトーーク!マンガ大好き芸人」でハライチ岩井さんが“史上最高傑作”と大絶賛!切なくて苦しいシーンもある中、読了後はなぜか午後の太陽に当たるような温かな気持ちになります。

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