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少女マンガ
コンクリート・ガーデン
1巻完結

コンクリート・ガーデン

250pt/275円(税込)

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作品内容

高校を卒業したばかりの清春の仕事は、朱鷺という重要人物の「お友達」。朱鷺の正体は地上で最も獰猛で、人を喰らう「天使」だった…! 天使=大量破壊兵器であり、最重要国家機密として何重ものセキュリティで覆われたドームの中。朱鷺と理解り合うため思いめぐらす清春に、朱鷺は…? 貴男と私、この世界で二人きり。出産系BL「SEX PISTOLS」を著す寿たらこ渾身の名作。(ZC DX「GARDEN」収録作品)

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作品ラインナップ  全1巻完結

レビュー

コンクリート・ガーデンのレビュー

平均評価:4.7 52件のレビューをみる

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高評価レビュー

異なる価値観の地平を越えてくるもの
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 69ページの短編。
「ガーデン」とは花や果物・野菜などを育成・栽培する土地。コンクリートでできたガーデンに捕らわれていたのはどちらなのか…?
一瞬これは倫理観を問う物語と思いそうになりますが、違う見方もできるのかなと思います。倫理というと人間の行いについての戒めで、人が社会生活で守るべき道徳やモラル、行動規範や善悪の基準 云々……要するに「人としてそれってどうなのよ?」と糺すのが倫理。
だが朱鷺(とき)はクローン技術で再生された天使で人間ではないと最初に示され、彼が行う一切は "人間の" 倫理には抵触しない。僕たち人間は他の生き物を食べるけど天使は人間を食べないでと言ったも同然の清春(きよはる)も、その倫理観では朱鷺を納得させられなかった。人間が朱鷺に対してしていることもまた、彼が人間ではないという理由でこの世界では不問にされている。

この物語を倫理による糾弾とは別に考えようとするなら、
「朱鷺さん、大切にされているんですね」
「『優しい考え方』をするんだな君は」
という2人の会話に鍵がある気がします。

何かを判断をする際、先にインプットされている情報やら価値観が基準になる以上、必ず何らかの予断や先入観、ひいき目で物事を見ているはず(自分では世界をありのまま正しく見ているつもりであっても)。あの先生の作品だから間違いないとか(私か…)、逆に坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとか。誰かにとっての最高が別の誰かにとっては最低とか(自萌え他萎え)。価値観の地平を異にする朱鷺と科学者らのように、何をどうしようと相容れない同士はいる。みんなも朱鷺とわかり合いたいんだと性善説に立つ清春が見る世界と、自分を汚れ役として搾取する人間に倦んでいる朱鷺が見る世界とは、両極くらい遠くかけ離れていた。それでも(それだからこそ)その地平を越えて2人の間に血や種属に基づくばかりでない理解と愛が生まれる物語に、何度読んでも感動してしまう。
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14件
2021年8月4日
SFコミックの傑作です
凄い…言葉に尽くせない素晴らしい世界観。

スタイリッシュな画(この頃の絵柄が一番好きかも)と緻密に練られた設定。
生きとし生けるモノの根元、倫理は果たしてどこに存在するのかを静かに問いかける物語。
といっても、宗教や科学の小難しい話はうまく省かれていて、意外にもシンプルで分かりやすいです。

人間を喰らう天使・朱鷺とその『友人』として差し出された人間・清春。

清春は人を喰らうことがどうしても受け入れられないと思いながらも、朱鷺に少しでも近付こうと努め、そんな彼に朱鷺も徐々に心を開いていく。しかしある時、

平和維持活動という名の下に繰り返される「殺戮」、天使の「食事」───

清春は朱鷺が施設に入れられている『本当の理由(真実)』を知ることになり…

ここから先は本編で。


「人を喰らう」ことで人の死(命)を司る天(神)の使い───
そして、死を恐れ天使を利用しようとする愚かな人間たち───

終わりのない絶望の中で生きるために魂は『つがい』を見いだす。互いが互いを生かすために…

彼らの想いはフィクションなのにリアルで、読むほどに胸が締め付けられます。そして色々考えさせられます。

いや~本当にこの世界観は凄いッ!(再)SF映画をガッツリ見た気分に浸れますよ、本気で(笑)

とゆーか是非とも映画化して下さい★よろしくお願いいたします(え?)

そんなこんなな、少女マンガの枠を越えた傑作SF✨✨✨未読なら是非読んでみてください。

年齢性別問わず広く多くの方に読んで頂きたい作品です。


※暴力流血シーンはごく一部です。ご安心を😶✋
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24件
2011年6月24日
十数年経っても忘れられない作品
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ これを読んだの、もう10年以上経ってるんですがやっぱり忘れられない。寿たらこ先生の作品はコミカルでいたのに突然、真顔でビンタ受けたみたいな衝撃があるんですよね…私が男体妊娠好きになったの、絶対に寿たらこ先生作品のおかげ…

いや本当に。もう毎月凄いBL読んでて「ああ良い作品だ!」って思った作品も数ヶ月経つとなんだっけ?ってなるのが加齢でなのかなんなのか…忘れること多くなってきて大変悔しいのに、この作品だけは出会ってもうすぐ15年近くなっても「妻が…」「胎教に悪い」とか台詞どころかタイトルまで覚えてる。本当に衝撃的な作品です。BLというかJUNEに近いのかな。エロなしですが良いんです。所作や雰囲気がエロい。良いんです。
作品説明はいらないです。兎に角読んで、是非衝撃を味わって欲しい。そしてBLにおける新しい扉を開いて欲しいです。なんの扉が開くかは人それぞれですが、なんかもう漫画って面白いなと感じて欲しいです!!!

寿たらこ先生ワールド未体験の方〜!怖くないから是非、見てください。また、オメガバース好きな方はセクス・ピストルズも併せてどうぞ!最近のセクピスは、何じゃ?なイメージもこの作品を見れば「世界線がコンクリート・ガーデンに戻ってきたな」ってなるだけなので、楽しく読もうね!

何十年経っても続きが見たい作品です。
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5件
2023年1月30日
見開きページの美しさは、ぜひPC横読みで
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 「これは…すごい」しか感想が出てこなくて、しばし頭がグルグル。読み返して、「やっぱり…すごい」と感動を味わい、さらに読み返して(これ、何度も読み返してしまう中毒性があります)、「うぅ…」と唸っております。
”朱鷺”は人間のクローン技術で誕生した”天使”で、”天使”は人喰い種。”清春”は朱鷺を創った研究者の孫で、朱鷺が住む”ガーデン”に朱鷺の”友達”として朱鷺に指名されて呼ばれる。初対面の日、清春は、朱鷺が人を喰うと知って卒倒。
どこから切り込めばいいのか、どこに切り込めばいいのか、分からない。それが、今の私の純粋な感想かも。
迷路に迷い込んだかのような脳内に、清春の想いの一つ一つが、朱鷺の言葉の一つ一つが、付箋に書かれてペタペタとランダムに貼り付けられているような感覚です。
今まで見てきたことも、してきたことも、感じてきたことも、周囲からの扱われ方も、食するものも、何もかも異なる2人が歩み寄ろうと語り合い、伝え合う。人を喰っていたのは、本当は誰だったのか…。結局、この物語の中で人間と天使の共存は叶わない。付箋を整理しようとして、また途方に暮れます。この感覚は決して嫌いじゃないんです。でも、ヒントみたいなものが欲しくもなるので、他の方のレビューがすごくありがたいのです。
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12件
2021年8月9日
戦争と天使
素晴らしいとしか
言いようが……

スタイリッシュで
尚且つ繊細な絵柄、

SFともファンタジーとも
奢った人類への警告とも
取れる金字塔的作品です。

この先生のお話は散々
読みまくっていますが

線が
「粗くなる」印象が最近あり
(泣)
もちろん様々な絵柄に挑戦
なさってるんだと
思いますが……

この作品に関しては
キャラの印象が途中で
変わってしまう事なく

(内面ではなく)

安定した非常に高い画力で
作品世界に
引きずり込まれます✨

緻密に練り上げられた物語
張り巡らされる伏線

先が読める方なんて
いないのでは!?💦💦

他作品のレビューでも
書いてしまいましたが

この作品に
早く出会いたかった❗😢

手頃な短編ですので是非、
ちょっと近未来な感じの

けれど
すぐ身近で形を変えて
起こっていそうな

そんな物語の中に どうぞ
😶✨✨

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5件
2012年8月10日

最新のレビュー

これだーーー!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと昔に読んで、また読み直したかったのに思い出せなかった作品に巡り会えて感動しています。
ありがとうシーモアさん。

天使が人を捕食する、というのが強烈で、忘れられなかった作品。こんのに短いのが信じられないくらいのインパクト。読み直せて嬉しいです。
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0件
2024年11月6日

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