感動しました!!『青とジェント』がとっても素敵だったので、作家さん買いするべくこちらも読みましたが、何度もさり気ない言葉にグッときました。喜びを表すのに「僕は立ったまま寝ているのだろうか」というセリフは、驚き半分嬉しさ半分のフワフワした感じ
がよく伝わってくるし、恋する気持ちをブラックホールに例えるところは、先生の言葉選びのセンスに脱帽でした。自分に自信が持てないこと自体は決して悪いことではないと思うのに、突き詰めると「相手を否定する」良くないことになるんですね。誰でも自分が好きなものを否定されたり貶されたら悲しいし嫌悪感を持つかもしれない。好きな人が自分自身を認められないなら、自分の好きなもの(人)が好きな人自身に否定されることになる…だから自身をもってほしいし、笑っていてほしい。「僕の瞳に映っているのが本当の君だよ」みたいなセリフには胸がギュッとなったし、奥が深いなぁと考えさせられました。あとがきを読んで知りましたが、こちらが先生の初コミックスだそうです。とてもそうとは思えない話運びと会話やセリフの心地良い重みに酔いしれました。先生独自の世界観が確かにあって、そこに浸れて幸せな気持ちになれます。
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