PET契約

作者買いです。過去の同人作品（いずれも短編）を集めたもので、なんと初出は全作品とも2008〜2010年。同人誌なのでオチのないエロメインの作品ばかりで、現在発売中の座裏屋先生の作品にあるような愛が感じられるものは少ないかも。登場人物もオジサン攻めとか１対多数とか色々あるので好みが別れるところかも知れません。この当時から絵はとても綺麗ですが、描き下ろしと比べると格段にレベルアップされていて、やっぱり今の絵の方が好きだなぁ。でもこういった過去の作品も含めて作者さんのファンなので買って良かったなと思います。

★「ピュアイズム」34ページ
医者のディアスと獣の駆除などを生業としているクロウのお話。コヨーテのマレーネとリリーを彷彿させる二人です。ディアスは溺愛系で、本作品中唯一（？）愛のあるエッチが楽しめる作品。

★「Pet契約」42ページ
区画13でペットオークション（という名の人間のオスのオークション）を行なっているマサシとリュウちゃんと、弟の治療費が必要になったユキ。オークションに出るためという名目でユキが開発されることになりますが、結果良い風にまとまったのかな。３Pメイン＆開発ですが、痛い描写は無し。

★「緊/縛 マモル編」12ページ
旦那様（48歳のオジサマ）の家で働くマモル。緊/縛や玩具など軽いSM描写はありますが、痛い感じではないです。オジサマの見た目が本物のオジサンです。

★「緊/縛 タカヤ編」18ページ
館の主人藤堂とタカヤ。タカヤは使用人という設定なのかな？逃亡を謀ったタカヤを、藤堂が躾という名目で色々いじめるお話です。こちらはマモル編と違って同じ緊/縛でもちょっと無理やり系です。

★「mob for Jack」前後編70ページ
義父に調教されたジャックが兵役へ。入営後も疼く身体を一人で慰めていたところを同僚に知られて、脅されるまま行為に…というお話。後半はその同僚の仲間も交えての１対多数での行為あり。前後編共に基本は無理やり系です。あと前編の義父のビジュアルはかなりのオジサマです。

★「Pet契約その後」描き下ろし14ページ
オリジナルの同人誌発売後５年くらいは経ってるんでしょうか？元の同人誌より絵が安定してもっと綺麗になってます。３Pメインですが、無理やりではないどころかユキからのおねだりも。ユキはリュウちゃんに特別な感情があるのかな。ともあれ３Pですが明るめのストーリーです。

座裏屋蘭丸先生が昔に発表された同人誌のストーリーを単行本にまとめた、先生の初期の作品集です！！
先生があとがきでおっしゃっていますが、エロスにパッションを感じる作品ばかり！！
初期作品とはいえ絵は既に上手いですし、エチのアングル、拘束、文句なくめっちゃエロいです。
特に目次の次ページのカラーやばくないですか？
木に縛られているので緊/縛のストーリーに出てきたタカヤだと思いますが、縛られているタカヤのこの高揚した頬、着物と花の美しさに負けない艶めかしい肌とくい込む縄、絵を眺めながら緊/縛は芸術作品だなと感じました。本編のタカヤは凄く嫌がってる風だけど、本当はご主人様にお仕置きして欲しくて逃げ出したんだと思うなぁー。そう、この作品色々あるけど結局ネコちゃん達は気持ち良さそうにトロトロなので、みんな喜んでいるんじゃないかな。
SM、調教ものが元々好きですし、私は地雷がほとんどないのでどの作品も大丈夫でしたが、オジ攻め有りますし、特にmobという作品は愛のない複数ものなので苦手な方はご注意を。

今セール中なので作品が気になる方は、この機会に是非！！

座裏屋先生の初単行本だそうです！「2008〜2010年発行の同人誌に描き下ろしを加えてまとめたもの」とのことですが、既に作品として十二分に完成されていて、やはり我が神と崇める座裏屋先生は初期の頃からお上手だったんだなぁ。。。と宙を見つめたまま感嘆のため息が止まりません。
最近のシャングリラやコヨーテを拝読すると、初期の頃の作品からある美しさとエロスに、ストーリーの緻密さと溢れんばかりの愛も加わって、神がかってきています。絵も更に更に美しくなっています。この初期の頃の作品も十分素晴らしいですが、ここからまだこれ程伸び代があると、その頃誰が想像できたでしょうか。(思わず合掌)
座裏屋先生もあとがきで書かれていますが「萌えよりエロス！」という作品ですので、エロも大変エロいです。私、心の鼻血が止まらず貧血です。「エロ！！」をお求めの方にも非常にオススメな作品です。
ただ、私は地雷フリーな腐ですので全く問題なく楽しく拝読しましたが、「複数からの無理矢理な描写」が苦手な方はお気を付け下さいね。