好みの問題かと思いますが……古い作品では『不思議の国の千一夜』とか『妖精旅行』などのファンタジー作品が画風に合う気がします。
本作品はファンタジー寄りに読めましたが、ホラー色が児童でも安心して読める中途半端さで、眠気と格闘しながら読みました。
キャラ設定は魅力があるんですけども。どうもお粗末な展開という印象です。
60~70年代のアニメや戦闘物を彷彿とさせる短絡さ、と言えるかな。
ちゃんと伏線があり起承転結も整っているのですけども、物足りない。
曽祢先生のホラーは、題名は忘れましたが鬼子母神がテーマとか、幽霊がテーマの昔の作品が怖かったとも思います。
あしべ先生の『悪魔の花嫁』や美内先生の『黒百合~』、『影法師』と共に、子ども時代からファンタジーとホラーも好む自分の原点的存在の作家なだけに、辛く評価します。